NHK連続テレビ小説「らんまん」の12日の放送では、大窪講師(今野浩喜)のこれまでの経歴が明らかになりました。年下の万太郎(神木隆之介)に土下座してまで頼み込む姿に、ネット上でも驚きの声が上がりました。
この日の「らんまん」では、波多野と藤丸が新種かもしれない標本を見に、万太郎の家にやって来ます。2人は意外な人物、大窪も連れてきていました。
万太郎は標本を見せ、大窪に意見を聞くと、大窪は突然「俺は口先だけのゲスだと言われた…」と田邊教授からの暴言を口にします。
驚く万太郎に、大窪は新種を発表するのであれば手伝わせてくれと土下座し、願い出る。万太郎は「みんなでやれば…」と言うも、波多野がすぐさま「いや、大事な局面だ。お金が動く」とよく考えろと促す。大窪を発表に関わらせれば、実質的に東大植物学教室の功績になってしまうと忠告。藤丸も突然の大窪の申し出に「田邊教授の差し金では?」と疑惑の目を向ける。
大窪は差し金説を真っ向から否定する。そして「信じてもらえないかもしれないが、俺は今、始めて植物学を学びたいと」と言い出す。そして「俺の父は旗本の出で、東京府府知事になり、今は元老院の議官だ」と、驚きの出自を明かす。大窪は三男で、留学までしたものの職が見つからず、父の使い走りをしていたが、父が勝海舟に頼み込み、植物学教室の御用掛にねじ込んでもらったと打ち明ける。
植物学など「聞いたこともない、屈辱だと思った」というが、ここでも役に立たなければ「今度こそ父に見限られる」と、必死に田邊教授に取り入り、今の地位を確保したと赤裸々に語る。
田邊教授、徳永助教授のコバンザメのようだった大窪講師の意外な過去。勝海舟、東京府知事というパワーワードにネットもビックリ。大窪の父のモデルと言われる人物は、東京府知事を務めた大久保一翁とも言われており、実際に勝海舟に息子のことを相談している。「大窪さん、色々背負ってるんやな~ボンボンの辛いとこやなぁ~」「大窪さんち、本気のオオモノだった」「大窪さんの独白でもう泣きそう」「徳永助教授と同じく大窪さんには大窪さんの人生や葛藤が…」などの声が上がっていた。
明治時代には、幕臣出身者が明治新政府の要職に就く一方、明治維新の立役者である西郷隆盛、江藤新平、大久保利通などが落命することもありました。明治新政府・官軍、旧幕臣ともに、時代が進むにつれて、状況が変わっていく中で、不安を感じる人は少なくなかったでしょう。大窪さんも万太郎と出会い、自分の置かれた場所で自分の花を咲かせようと目覚めたのかもしれません。
大窪さんのモデルとされる大久保三郎は、ミシガン大学で植物学を学んだ人物です。そのため、東大植物学教室や小石川植物園への就職が第一志望だったと思われます。帰国後すぐは就職口がなく、お父さんの大久保一翁が勝海舟に斡旋してもらった話が検索すると出てきます。
「大窪の父のモデルとされる大久保一翁」という表記は変ですが、旗本の中でも幕末に黒船対応の外国奉行や、志士が暴れている京都町奉行に任命された有能な人物です。また、維新後には東京府知事を務めたことから、偉人として知られています。
万太郎は、田邊教授から「発表させない」と告げられているにもかかわらず、共著論文を出すことを決意し、反骨心や義侠心のある人物だったかもしれません。
大窪講師からの相談に対して、万太郎は「ここは自分の家なので、話されたことは話しません」と冷静に答え、また「考えさせてほしい」とも答えました。
万太郎が大窪講師に対して淡々と冷静に対応している場面からは、彼が「植物学という道において、大窪講師よりも優れている」と感じられました。そして、万太郎は「植物学を極めるために、寿恵子さんの応援を受けながら、自分で考えて、自分で実行して、自分のものにした」という強みを持っているのではないかと思いました。
一方、大窪は、自分の意志とは別のところで大きな重荷を背負っていました。田邊教授に気を遣いながら、毎日を過ごしていたのです。大窪は田邊教授に近い存在と見られており、今回の話も素直に受け入れられなかったのは仕方がないことです。
明日、大窪が何を語るのか、毎日が本当に楽しみです。
「信じてもらえないかもしれないが、俺は今、始めて植物学を学びたいと」東大の助教授から飛び出した驚くべき発言。ドラマの最後に「槙野が来るまでは」田邊教授の言う通りに行動すればいつかは教授に。そして父を見返せる。その思いだけで日々を過ごしていた。万太郎の登場は、教室だけの学問ではなく、外の行動が世界に認められる。今までの行動は教授についていけばよいだけだったが、ゲスと言われてしまった。そして大窪は学ぶべきことが教室以外にあることに、植物学に目覚めた。明日の話合い、楽しみです。
坂本龍馬、ジョン万次郎、そして今日は勝海舟のビッグネーム。デカく脚本書いたなと思ったら、どうも今日のは実話みたいなんですね。素直に驚きで、どこまでが実話でどこからが脚色されているのか分からなくなってきました。しかし、大窪さんは苦労人だと思っていたら、ボンボンだったんですね。また、大窪演じる今野さんは演技が上手いですね。
脚本家って本当に凄いですよね!大量の資料を読み込んで、それを元に脚本を作り上げるわけですから。喜怒哀楽を表現しながら、史実に忠実に話をまとめるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。
『らんまん』の大窪教授をモデルにした人物は、大久保三郎さんだそうですね。フィクションではありますが、人物関係などはかなり史実に沿って描かれているようで、興味深いです。
倉木さんはリフォームに前向きでしたね笑。万太郎とは全くタイプの違う男たちですが、彼らが一致団結して協力する姿勢は、とても嬉しいものです。
大窪さんは、実は凄い家柄の方だったんですね。大窪さんは頭を下げ、自分が植物学教室に来るに至った経緯を話しました。多分、彼にとって教え子や万太郎の前で話したくない内容だったでしょう。しかし、真剣に植物に向き合う万太郎に感化されたのでしょう。決して田邊教授の差し金ではないと思います。万太郎のことだから、共同研究を受け入れるのでしょう。もしかしたら、それが田邊教授と一波乱起こす原因になるかもしれませんが、また一人、万太郎のおかげで自分のやりたいことを本気で取り組むべき事を見つけた人が増えたかもしれません。
なんか、万太郎の周りの人達も凄い人が多いですね。もしかして、学生の波多野さんや藤丸さんも、史実に残る凄い人だったりして、このドラマのバックヤードが凄いんですね。知れば知るほど感動します。
史実通りかどうかはわからないが、とても楽しめる作品だ。喜怒哀楽と起承転結を詰め込んだ濃密な15分で、オタク的な現代要素も含まれている。今回の脚本は本当に素晴らしいと思う。この脚本家が書いた作品をもっと見たい。
興味が湧いてきた。 教授と助教授の戦いが始まるということだ。 『白い巨塔』的な展開になるかもしれない。 華丸さんの予言が当たるかもしれない。それを知っていたのか? そこまで推測するのはやめよう。この偶然をただの一致としよう。
准教授が大窪に近づき、大物たちの顔に泥を塗ることはできないと言うセリフがあったが、まともに思えた。
波多野さんをはじめとする、多くの素晴らしい友人たちが万太郎の周りにいますね。彼らは万太郎の魅力に取り憑かれた人たちなのでしょう。大窪さんもその仲間入りをするようですが、田邊教授との関係がますます心配です。
あの時の行為は「土下座」ではありません。万太郎は謝罪の意を示すために深く頭を下げましたが、それは「土下座」ではありません。通常、目下の人間にああいったことはしないと思われます。
ビッグネームに対して万太郎は「ほ~ん」としか反応しなかったようですね。伊藤圭介の名前を聞いた時は大興奮したようですが、勝海舟に間接的に触れたいとは思わなかったようです(笑)。
Wikiを見ると、大久保一翁という人が勝海舟とも関わる府知事で、三郎さんが植物学者であるため、彼がモデルなのかもしれません。
今回のキンコメのモデルは、今野さんではなく俳優の今野さんになってしまいました。
大窪さんのモデルは、実は大久保三郎先生だったのですね! 驚きました。
今野さんは、善人になるのか、悪人に転じるのか分からない稀有な俳優になりましたね。
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