矢田部良吉は、『植物図解』の3冊目を出版した翌年、1894年3月には非職の期限が切れますが、彼は東京大学に戻らず、植物学に関する執筆を中止しました。その後、彼は高等師範学校(1902年に東京高等師範学校と改名、現在の筑波大学)に移り、教授、そして校長を務めました。その間、高等師範学校の附属となっていた東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)の教授も兼任していました。
しかし、高等師範学校の校長に就任した翌年の1899年8月、鎌倉海岸で海水浴中に不慮の事故により、わずか49歳で急逝しました。
矢田部の死後、彼の教え子たちは、彼が物事に執着せず、小さなことにこだわらない性格の持ち主であったと振り返っています。
教授や当時の植物学研究の状況、その時代の世相や背景などを思いをはせながら、ドラマ『らんまん』を視聴するのも楽しいですね。
牧野富太郎氏と矢田部教授のそれぞれの立場がよくわかりました。
牧野は学歴がなかったが、東大研究室に出入りすることを許された。谷田部教授もまた、資料の整理が上手くできず、自由奔放な性格であったことから、この視点も興味深い。
明治時代はまだ大学の組織機構が流動的だったため、牧野は帝国大学の研究室に自由に出入りし、研究活動を開花させることができたということですね。
日記は、確かにその人を知る重要な手がかりになりますね。自分も小学生から高校まで日記を書いていましたが、夏休みに遊びに来たおばさんが、自分の日記をこっそり読んでいたのを見てから、驚きとショックで書かなくなってしまいました。まぁ、自分が日記をずっと書いていたからと言って、将来何かの役に立つとは思えませんがね。
何が牧野先生と矢田部良吉氏の間で起こったのかは、当事者同士でなければ分からないだろう。 歴史上の出来事であっても、当時生きていなかった当事者には分からないことがある。
客観的に言えることは、牧野先生は植物に関しては周りのことが目に入らなくなることである。これが「空気が読めない」と見なされて、反感を買っていた可能性がある。そして、小学校中退でのこの功績は、普通に学歴のある人からすれば内心腹立たしいかもしれない。
ドラマでは、田邊教授を一方的に悪者にせず、「なぜそう思うに至ったのか?」を丁寧に描いてほしい。
牧野氏の墓地は、谷中天王寺の東京大学医学部の墓地(無縁仏)の隣にあります。東京大学とはそんなに関係が悪かったのではないでしょうか? 奥さんのお墓が先にあったため、先日墓参りのついでに見に行きましたが、笹には気が付きませんでした。 「らんまん」のリーフレットが置いてありましたが、牧野家とは関係がなく、どなたかが置いて行ったのでしょうね。
もし今から大学を志望される方はお気づきかもしれませんが、やはり東大はいびつです。旧帝大系でも北や南はまだオープンですが、東大は特殊な世界を構成しています。官僚や政治家を排出(もとい輩出)するが、科学者や起業家は少ないです。まるで管理官予備校みたいなものです。なかなかワイルドな人材もいるにはいるが、少数派です。学問や研究に身を投じたければ再考をおすすめします。
このドラマは半年で終わらなくてはならないため、事実と異なっていても、ジェットコースターのようになっても仕方がありません。今朝も見たけど、「万ちゃん」は本当に天真爛漫です。
やはり、「ここぞ」というところにはブレイクしそうな女優さんが出ています。矢田部教授が排斥されたのは、万太郎とは関係ないと思います。ドラマ中で一緒に暮らす妻に語った日本人は、日本語を捨てて英語に転換する前に、ローマ字にした方がいいと考え、日本語教育の大転換を画策していました。その方が、西洋かぶれを批判する勢力に負けたのではないでしょうか。今でも、読めても書けない日本人が多いため、先見の明かもしれません。
この問題があるため、牧野富太郎ではなく万太郎として話を作ったのでしょう。しかし、学歴のない者を東大が認めるわけがありません。確執があったと思われます。野口英世が日本の医学界から無視されたように、東大でも北里でさえ追い出すくらい病んでいるのです。牧野を教室に出入りさせていたのは、標本を集めるための助手には適していた程度でしょう。
牧野富太郎に関するウィキペディアの記事を読んで違和感を覚えました。
ウィキペディアは偏っていたり公平でなかったり、デマがあることがあることは重々承知していましたが、この記事は誰によってどのような視点で編集されたのだろうと思いました。
史実はどうあれ、彼は東大の学生でも職員でもありませんでした。だから、理由がなくとも意地悪で出禁にされた場合、文句を言う権利はありません。一時的でも出入りさせてもらえただけでもありがたいと思わなければいけませんね。
主人公はお馴染みの一筋に生きるパワーはありますが、人間関係を築くことができず、朝ドラにしては珍しい存在です。彼の倫理観や道徳性、思いやりといった人間性にも欠けています。名前は知られていますが、人間としてはダメな人物です。彼は実家も潰してしまいました。私はとっくに朝ドラを見ないようにしています。
牧野氏の行動がドラマのままだとすると、教授にへそを曲げられても仕方ないように思える。 周りの人への気遣いが著しく不足している。
教科書に載っていた「尾瀬を守る人」の話から、原作にある牧野富太郎先生が草の取り過ぎでダメ出しされたくだりが省略された理由について、政治力が働いたのではないかと疑問を持ちました。
「雑草」という草は存在しませんが、埼玉県には「その辺の草」という草があるという噂があります。実際、埼玉県の食堂でも提供されているようですね。(汗)
矢田部教授は、伊豆韮山で生まれ、鎌倉の海で亡くなりました。昨年放送された大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、北条一族を思い出します。
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