第21週(8月21日~8月25日)は「ノジギク」。
田邊(要潤)に代わって徳永(田中哲司)が教授となり、2年の月日が流れました。ある日、田邊が不慮の事故で亡くなったという知らせが届きます。聡子(中田青渚)から田邊の遺言を聞き、その蔵書を受け取った万太郎は、更に研究に打ち込むことになりました。しかし、この頃の槙野家の生活はギリギリでした。寿恵子は万太郎の研究と家族の生活のため、叔母・みえ(宮澤エマ)の料亭で働くことになりました。ある夜、得意客の実業家・岩崎弥之助(皆川猿時)が訪れ、皆でキクを持ち寄って品評会をしたいと言い始めます。そして、一等に選ばれたキクは岩崎が買い上げることになります。借金返済のため、寿恵子は万太郎に頼み、キクを採集してきてもらうことになりました。
地位や権力や財力があれば、研究するのに困らないかというと、田邊教授のようにそれが邪魔をして、本来の能力を隠してしまっていることもある。一方、万太郎のように何も持たなくて借金だらけでも、何のしがらみもないため才能が開花する場合もある。研究者にとっては、何も持たない人の方が成功している場合が多い。しかし、田邊教授の秘められた才能が最期に開花したということだ。キレンゲショウマを実物で見てみたい。
万太郎は地位も名誉も金も持ってはいなかったが、植物に愛されていた。一方、田邊教授は地位も名誉も金も全て持っていた。しかし、自分が植物にちゃんと向き合っていなかったことに気づき、万太郎に対する嫉妬心が消えた。彼はやれることはすべてやった後、万太郎しかいないと考え、すべてを彼に託すことにした。
一方、徳永教授は田邊教授の良くなかったところを引き継いでしまうのか。海外で学んだからこそ、万太郎に対する嫉妬心が湧くのかもしれない。
一人一人が丁寧に描かれているため、こうした対比的な流れがしっくりときて面白い。
田邊教授は大学罷免という悲しい結果になってしまいましたが、万太郎と同じ立場になったので、改めて話をするのかと思ったら、そうではなかったですね。しかし、蔵書を譲るということは、万太郎を自分の研究を引き継ぐ者として認めてくれたのでしょう。一方で、牧野家の財政状況は改善されていないようです。徳永教授が帰ってきて救世主になるかと思いきや、2年間も放置されたままでした。徳永教授も帰ってきて田邊教授と一緒に頑張るのかと思ったら、いなくなってしまったため、植物学教室を一から作り直さなければならなくなったことに気づき、気がついたら2年も経っていたかもしれませんね。
田邊教授の遺言には何が書かれているのか気になります。蔵書を受け取り、その後万太郎が研究に打ち込むことが関係改善につながることであると思われます。
でも、できれば非職通知から2年の間に、直接会ってほしかったです。田邊邸前で、田邊教授が万太郎に「君は私が持てていないもの、持っているものを大切にする」という内容を伝え、別れてから会っていない。全てを失った田邊教授が万太郎と話せば、新しい関係を構築できるような気がしたので、残念です。
また、寿恵子とみえ叔母さんの再会も楽しみです。高藤家を飛び出した寿恵子が万太郎の元へ向かったことで、みえ叔母さんが顔を真っ赤にして怒っていたと聞きましたが、大丈夫でしょうか。楽しみです。
田邊教授が亡くなるとのことで、悲しいですね。あの海で亡くなったのでしょうか。帝大を追われた後、家族とゆっくり過ごせた時間があったなら、嬉しいですが、どうだったのでしょうか。田邊教授の思いは、万太郎に継がれることになるのでしょうか。聡子さんは、このまま未亡人として娘2人と生きていくつもりなのでしょうか。自分の子ではありませんが、娘2人は放っておけないでしょう。田邊教授が働いてくれた財産はかなりあるでしょうが、まだ助かったとは言えません。
万太郎はまだお金に苦しんでいるようです。ミエさんのところで働いているうちに、岩崎弥太郎と出会うことになるのでしょうか。この出会いは大きいかもしれません。そろそろ、峰屋クラスのスポンサーが必要です。万太郎がやっていることはお金がかかりますが、お金にはなりません。帝大の下ではなく、フリーなので、機動力があり、しがらみがなく、自由ですが、お金の問題は常につきまといます。磯部さんは非力な男ですが、話のわかる人なので、本当によかったです。寿恵子さん、頑張ってください。
次の「ブギウギ」が10月2日に放送開始予定とアナウンスされているため、「らんまん」はあとわずか5週間となっています。「マッサン」や「エール」と同様に、配偶者が亡くなってからはストーリーとしてあまり描かれなくなると予想されますが、ただ植物学者でもあった昭和天皇へのご進講だけは、ぜひ映像化してほしいと思います。昭和天皇は大河ドラマ「山河燃ゆ」に登場したことがありますが、朝ドラにはラジオからの玉音放送しか登場していないためです。
田邊教授が万太郎に宛てた言伝が気になります。二人の間の溝が埋まることを望みます。今までの出来事を思い返すと、切なくなりました。聡子さんや子どもさんのことも気がかりです。
教授であり、学内のマネジメントに携わると、研究は研究室の仲間に委ねざるを得ないことがあると思います。現在でも同じです。学長や副学長は会議でてんてこ舞いですよ。田邊は特別ではありません。現場主義が過剰に礼賛されるのはどうなんでしょうか?
田邊教授が亡くなったとの報せに、やはりそうなってしまったのかと悲しく思います。溺れたのでしょうか?彼が自分の蔵書を万太郎に譲ったのは、彼への思いやりからだったのかもしれません。一時は嫌われていた彼ですが、研究者としての実力を認め、一目置いていたそうです。寿恵子はまだ若くて美しいので、叔母さんの所で働くのは良い考えかもしれません。しかし、子供たちは誰が面倒を見るのでしょうか?万太郎ですか?
田邊教授は、余計なことに心を縛られず、充実した、心穏やかな人生を送ることができたかもしれないと思います。逆に、万太郎は周りのことをもう少し考えなければならないかもしれませんね。
田邊教授のモデルはやはり矢田部良吉さんなんですね。史実に基づいた展開です。
史実に基づいているのでしょうが、牧野富太郎さん、岩崎弥之助と縁があったのでしょうか。
田邊教授のナレ死ならないで ここまでドラマを支えた方なんやから、見せ場を作ったらもらい泣きするのに勿体無い。
田邉教授からの蔵書で新種の検索が更に進むことを期待しています。
田邊教授が亡くなるなんて予想外の展開だった。万太郎くんと和解するかもしれないと思っていたのに。
田邊さんのことは、史実に忠実に描かれているようだ。なんか寂しい気がする。
田邊教授が史実に沿わない別のストーリーでもいいと思ったのに、残念だな。
こんなに好き勝手に生きる万太郎はすごいなw
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