NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の第8話では、スズ子(趣里)と秋山(伊原六花)が東京の梅丸楽劇団でのレッスンを始めます。スズ子は羽鳥善一(草彅剛)からのレッスンで、「バドジズしてないね」という一節を500回も歌わされ、困り果てます。この話題がネットでトレンド入りしました。
レッスンシーンが面白かったです。スズ子と羽鳥は素敵なコンビになりそうです。また、この作品ではヒロインのスズ子の表情が非常に効果的に描かれています。スズ子の心の中で何を考えているかがよく伝わってきて、久々に存在感のあるヒロインになりそうです。
羽鳥さん本人も「バドジズデジダドゥー」をよく理解していないようですね。ジャズを聴いたことのないスズ子には理解するのは難しい要求ですよね。500回も繰り返すなんて、鍛え方としては驚きです。それを笑顔で行う羽鳥さんも面白いです。その後の秋山との会話やチョコレートの騒ぎも面白かったです。毎回大変なことがあるのに楽しいこともある、本当に面白い朝ドラです。
草彅さんはこの役にぴったりですね。おそらく羽鳥さんは、スズ子がこの曲を楽しそうに歌うのではなく、自分で感じて楽しみながら歌ってほしいのでしょう。ただし、それは教えてもらって歌うのではなく、自分で感じてほしいと思っているのかもしれません。
スズ子はバドジズデジダドゥーをきれいに発音して歌いきったけれど、それではダメなんですよね。羽鳥さんの狙いは、意味のないフレーズをアドリブで出して、それを口ずさむような気持ちで楽しく歌うことです。しかし、梅丸でしっかりとレッスンを受けてきたスズ子にとっては、アドリブで軽く歌うなんてとんでもないことです。二人のタッグが本物のバドジズデジダドゥーを作り出すのが楽しみです。
羽鳥先生の「はいもう一回」と笑顔での発言は、逆に怖いですね。すずこも梅丸の時の歌い方にしっかりと染み付いていて、それを変えるのに苦心しているようです。また、すずこの恋の展開も楽しみですね。松永さんはいい人ですが、あのチョコレートは食べかけでしたね(笑)。旅立った日に手紙を出すお父ちゃんも可愛いですね。
趣里さんは超有名な芸能人のご両親を持っているけれど、この朝ドラの主役には一般オーディションで選ばれたんですよね。本当に素晴らしい女優さんを見つけてきたなと思います。二世芸能人ということは関係なく、彼女は本当に優れた俳優だと思います。それに、NHK制作スタッフの選抜眼力もすごいと思います。二世タレントは親の七光りという話もありますが、血筋や才能があるタレントもたくさんいます。古くは田村3兄弟(高廣、正和、亮)、松方弘樹、北大路欣也、佐藤浩市、中井貴一なども二世俳優であり、高島兄弟もそうですね。趣里さんも将来が楽しみな女優さんですね。
ある有名バンドの元ドラマーから聞いた話ですが、加入初日のリハーサルで、始めようとした時にギタリスト(リーダー)から「ダメ」と一言言われました。何度カウントを入れても「ダメ」と言われるのです。
リハーサルでは、リーダーから「ダメ」と言われ、テンポやカウントのタイミングの違いに苦労しました。最終的には2時間もカウントを続けることで、ようやく演奏が始まったそうです。
山口百恵もレコーディングの際、出だしの1音が何度歌っても「キーが違う」とプロデューサーに指摘され、何百回も歌い出しを繰り返させられたと語っています。今の時代ならテンポやキーを調整できますが、当時は「本物」を作るためにはそういった試行錯誤が必要だったのでしょう。
羽鳥善一さんのモデルは知りませんが、ずっとにこにこしていて何を考えているかわからない指導者は、ぶち切れた時に怖い存在です。すず子は頑張って受け止めようとすると思いますが、天才との関わりは難しいですね。自分はなんでも出来ちゃうから、出来ない人への教え方がわからないんですよね。それでもこのドラマのオープニングでスズ子は羽鳥の前で歌っていましたよね。だから大丈夫かなと思います。
こんなことって大変ですよね。音痴や歌が下手なのではなく、上手い人が下手っぽく歌うのは困ります。ただ、歌まねで有名な芸人さんでも、オリジナル曲を出してもヒットしないことがあるので、何か心に訴えるものがあるのでしょう。スズ子ならば、誰もが楽しいと思えるような歌を歌えるようになるでしょう。
今日も楽しかった!朝からワクワクします。羽鳥のカウントは怖いように思えるけど、それがスズ子が何かをつかむ瞬間なんだと思うと、ますますワクワクします。
それに、スズ子と秋山のキスの瞬間は最高でした(笑)。ご飯を食べながら見ていたけど、一瞬、私も動きが止まりました。スズ子と秋山、本当に可愛いです。
下宿のおかみさんはとても親切です。寄せ鍋にはたっぷりのつみれが入っていて美味しそうです。学生時代に居たというカラポンから、稽古初日だから疲れているだろうと気遣ってくれています。伝蔵オヤジのおでんとはまた違った、家庭の味、茶の間の味で心に沁みますね。(ただしコイバナは需要がないと思います。)ドラマが昭和13年の時代に設定されているので、この時代の東京が出てくると、「あぁ、あと○年で大空襲」と平和なシーンでも少し胸が痛みます。チズさんの家は東京の中心部で、どこに行くにも便利で、銀座も近く、浅草寺や上野の動物園も徒歩三時間圏内にあり、鉄道の高架も近いでしょう。先のことを心配してもしょうがないですが、皆さんが無事に終戦を迎えられますように。
スズ子が梅丸に入る前の歌い方の雰囲気に戻りつつ、梅丸で培った歌唱力をプラスして、原点回帰的ながらもパワーアップした歌い方を期待しています。大和さんが「あなたの強みになる」と言っていた言葉も思い出されます。
スズ子の仕草や表情がとてもかわいく、目が離せません!エンディングの高架下で少しスイングし始めたような感じもありましたが、明日は羽鳥さんが「うん、それそれっ!」と言うのかなと思います。
今回のドラマは「あまちゃん」や「ちりとてちん」のような名作になる予感がしています。
「バドジズ」って何だろう!バンドジャズ?ジャズバンド?
スズ子の制服、黒いベルトの白いワンピースがとてもかわいいです。折りたたんだソックスと靴もかわいいですね。華奢でしなやかな趣里さんによく似合っています。
この曲を実際に笠置シズ子が歌った音源と比べると、その違いがわかるよね。歌が上手いとか下手とかじゃなくて、パワーが凄いわ。
趣里さんは名優になる素質が十分にある。歌もセリフもダンスも表情演技もとっても自然で上手い。素晴らしいの一言。ただし、小柄な身体と童顔のお顔を見ると、女子中学生にしか見えないよ。
恐怖のトゥリーツーワン!映像ではアップのシーンがあまりなかったので、分からなかったけれど、あの笑顔で眼が笑っていなかったら、それこそ恐怖の鬼師匠だよね。
ラストシーンでは、列車の音が「トントントントン」とカウントを刻んでいて、それにリズムを合わせて、ジャズのノリを感覚で掴んでいく、という流れだと思いました。
スズ子と秋山さんが日帝劇場前の橋を歩いていましたね。あれ?どこかで見た風景だなと思ったら、カムカムでるいの深津絵里さんが働いているクリーニング店の近くでした。ロケ地は和歌山のマリーナシティで、まだ大阪にいるんですね。良かった笑笑
趣里さんはダンスや歌に加えて、顔芸などの演技も上手で面白いですね。
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