朝ドラ「虎に翼」次週予告。やっぱり、よねさんの取り扱いは難しそう

虎に翼

次回の予告です。山田よね(土居志央梨)は子どもたちの世話をしており、ついに寅子と再会します。しかし、「いついなくなるかわからん奴の言葉は届かない!」という厳しい言葉を投げかけます。

SNS上では「楽しみ!」「けど、何か雲行きが…」「まだ寅子のことを許していない雰囲気」「やっぱり別離した時のわだかまりがあった」「早く和解してほしい」などの声が上がっています。

よねに妊娠を明かさず、1人で抱え込んだ末に弁護士を辞めた寅子。ケンカ別れした2人の絆は果たして元に戻るのでしょうか。

妊娠中の絶不調と言える具合の悪さは、どんなに精神力で耐えようとしても本人にはどうにもならないものです。寅子が弁護士を辞めたときの仕事量は、健康体であってもキャパオーバーでした。身体の辛さは本人にしかわからないものです。しかし、何度も寅子が逃げたように表現されることにはモヤモヤします。今後、現代の働く女性の労働環境の問題として描かれ、寅子自身のことも含めて伏線回収があることを期待しています。

遅々として進まなかった家庭裁判所設立に、直明さんの純粋な思いが大きく働きましたね。さすがは寅ちゃんの弟さん、素晴らしい仕事でした。法を司る人間が法に殺されてはならない。花岡さんの死を一番悲しみ、一番憎んだのは多岐川さんだったんですね。壁に飾られた絵にすべての思いが込められています。今日の直明さんと多岐川さんは本当に素敵でした。

よねが途中で弁護士を辞めた寅子にこだわる理由がよく判りません。時代背景なのかもしれませんが。桂場が途中で弁護士を辞めた人を途中で投げ出した人と言っていましたが、穂高先生は資格を持っているのだから、いつでもまたやれるじゃないかと励ましていました。キレキャラでも良いのですが、キャラ設定の背景理解が難しいです。ただ、家庭裁判所ひとつとっても苦労して設立したわけですから、戦争に負けていなければ、GHQが言わなかったらなかなか日本は変わらなかったのではないでしょうか。

よねが弁護士になれず煩悶としている間に、寅子は家裁設立に尽力し成果を挙げました。それでも「逃げた」と表現するよねに強い違和感を感じます。一方で、寅子の奥底にある不安や悩みを鋭く指摘する立ち位置でもありません。よねは男社会に反発しながら男装してみたり、周りと衝突することに全く躊躇しない性格など、興味深いキャラです。しかし最近は一人取り残されているように見え、その怒りの演出も食傷気味に感じてしまいます。これから轟と新たな道を模索するのか、いずれよねの成長が見られると信じてドラマを楽しみたいと思います。

ツンデレなよねさんが好きです。実生活でこんな人がいたらやりにくいかもしれませんが、ドラマとしては信念があって我が道を行くキャラクターで面白いです。右に習えしてしまう私としては、よねさんに学ぶことがありますし、自分だったらあっさり寅ちゃんを受け入れてしまう弱い人間です。実際、よね役の土居さんと寅子役の伊藤さんがとても仲良しで、ドラマの現場とのギャップも面白いですね。

私個人的には今回が神回です。直明君のキラキラ光る真っ直ぐな瞳の目力に、人間ってあんなに素敵な目ができるんですね。それに冒頭の男泣きのシーンで、今までのわだかまりは何だったの!?というスピーディーな雪融け感がありましたが、若者達が時代を動かしたのですね。今後は戦災孤児の問題で激務は免れないと思いますが、登場人物の活躍が楽しみです。

ようやく立ち上がった家庭裁判所。直明君の「子どもたちの支えになりたい」という真っ直ぐで純粋な気持ちが高い純度となり、皆の気持ちがまとまりました。素晴らしい働きでした。

そこに飾られる絵画には、決して忘れてはならない多くの思いが込められています。多岐川さんの言葉を、花岡君にも聞いて欲しかったです。花岡君、どうか御家族と家庭裁判所を見守っていてください。

来週の予告では、よねさんが孤児たちの炊き出しをしているようですね。

「いついなくなるか分からん奴の言葉は届かない」――やはり厳しい言葉です。

あれからずっと、寅子も自分を責め続けてきました。そして多岐川さんと同じく、もう二度と逃げる自分を責めたくないと決意しています。よねさん、どうか話だけでも聞いてもらいたいです。

最初はケンカ腰でも仕方ないとは思いますが、この二人ならどんなにぶつかり合っても、最後には手を取り合えると信じています。轟君とも会えるでしょうか。

よねも多岐川もバカと言いますが、それは人をあざけるものではなく、他に方法があるだろうと諭すものだと思っていました。寅子は熱意も才能もありますが、猪突猛進なお嬢様育ちで「自分がやらなければ」という思いが強すぎて、多くの人を救う仕事では自分自身もやられてしまう。自己犠牲は美談になりがちですが、あらゆる経験と世間を知っている多岐川とよねには、それがよくわかっていて自分なりの理念があるのです。寅子がそんな二人と切磋琢磨しながら成長していく様がとても面白いですね。次週、多岐川と寅子、轟とよね、それぞれの活躍が楽しみです。

記事の内容とは関係ありませんが、「家に女房なきは火のない炉のごとし?」という来週の題名は、はるさんにフラグが立ったのではないですか。史実では終戦後ほどなく亡くなられているようですし。これまでは女性に否定的な題名ばかりだったのに、急に女性の存在を讃える題名になったので、心配になってしまいます。家庭裁判所絡みで名づけたのなら杞憂ですが。

その昔、管理職をやっていたとき、女性社員が二人いて、一人は生理が重く必ず生休を2、3日取る。もう一人はまったくそういうことはない。生休で休まれるとどうしてもとばっちりがいく。それがもう一人には我慢ならない。「生休なんて嘘だ、どうにかしろ」と上司に迫ってくる。かつては生休なんてフランクに話せる時代ではなかった。いま思い出しても冷や汗が出てきます。

なます、黒豆(ちょろぎなし)、りんご金団(山梔子なし)、大根メインの煮しめ。お砂糖は手に入るようになったんですね。はるさん手製にしてはちょっと寂しいけれど、おせちも体裁が整うようになってきました。酒は十分にあります。東京も息を吹き返してきましたね。花江は相変わらず人の恋路にワチャワチャしています。

多岐川さんモーニング。気合が入っていますね。なんか、素敵な良いお正月です。

よねさん、子ども食堂をやっていました。でも、寅子とは一緒に仕事をしたくないみたい…。簡単には仲直りできないんですね。それだけ信頼していたということなのでしょう。

花岡さんのこと、ああは言っても多岐川さん、子供たちを幸せにするために死んでも逃げない。二人とも、死んでも貫きたいものを持っていて、本当に裁判官らしいです。

轟とセットでの再会ではないんですね。来週は子供たちの問題にスポットが当たるみたいですし、よねが轟との弁護士事務所とは別に、子供を助ける活動をしていてその中で再会するのでしょうか。とにかく来週も目が離せません。

よねはある意味、花岡と似ています。小我に生きているというか。リアル花岡の遺児である息子さんが後に「1つの法律と心中した利己主義者」と父親を非難していたとか。あの時代、お父さんが早世したことで大変苦労されたようです。よねは本当に世の中の人のために生きようと思うのなら、さっさと高等試験にパスして正式な法律家になるべきです。その方が活躍の場が広がるのは確かです。寅子に対しても「逃げ出した」と言いますが、あの時はお腹の子の安全もあるし、あのようにするしかなかったのです。よねは自分のエゴを押し通しているだけに見えます。

あれもこれも手を出して気負って潰れるよりも、自分の職場に戻って今やるべきことをしろということでしょうか。

よねさんが今やっていることが寅ちゃんの仕事にもシンクロしているのかもしれません。そうすると寅ちゃんがまた「私にも何かできることが…」となるかもしれないです。

花岡君の時は佐賀に付いていけばよかったのにって言ってましたし、本当は寅子の幸せを後押ししたいタイプだから、寅子が雲野事務所時代いつも傍で支えてくれた

よねさんに、真っ先に妊娠や仕事プレッシャーの胸の内を吐露していたら、「元気な子を産んでから戻ってこい、待ってるから」と言ってあげてたと思います。途中で逃げたと責めるんじゃなく。

でも当時、寅子にはそんな余裕はなく、感情迷子で寅子をぶった切ってしまった不器用なよねさん。信念の違いじゃなく、ただの女子の喧嘩だと思ってる(だから厄介)。

「虎に翼」、大ファンですが、あと1ヶ月で家庭裁判所がどんなプロセスで設立されるのか、寅子たちがどんな活躍をするのか、わくわくしてましたが、まさかの直明登場であっさりまとまったのはがっかりでした。実話ならともかく、ドラマでこの手法をとったらなんでもありになってしまいます。

昨日の放送でも花岡さんの奥さんやヒャンちゃん(と汐見さん)に対して「んん?」と思うような発言をして桂馬さんにチクリとやられたりしたくらいですし、今の寅ちゃんとよねちゃんではしばらく分かり合えないんじゃないかと思います。

壇ノ浦の源平はともに振り上げた拳の置き所を探っていたのではないか。そこに純真無垢な若者がやってきて熱弁。「このネタいただき!」とばかり老練二巨頭が阿吽の呼吸で合意。主人公の思惑を超えた判断が働いたように見えます。

家庭裁判所の話は、同じ立場の職員の説得は受け付けないが、学生の若者の熱意には勝てないや、という落とし所に双方納得したと。泣く子と地頭には勝てないよね〜とか言って、自分たちの沽券を守ったと言うことですね。

よねの怒りは、単なる友人としてではなく、寅子が好きだったからかなと。自分の考えに固執して、できるものもできなくしてしまう視野の狭さが花岡そっくりだなと。

今日の直明君は、皆さんを黙らせましたね!寅ちゃんが「はて?」という顔が良かった…。多岐川さんの過去も辛かったです。

来週はよねさんともやっと再会ですね。楽しみです。

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