橋本環奈演じる結が新たなステージへ!病院での活躍に期待
NHK連続テレビ小説『おむすび』の物語は、今、大きな転換期を迎えています。主人公の米田結を演じる橋本環奈が、病院の管理栄養士として本格的に活動を始める展開となりました。
これまで4年間という歳月をかけて病院で経験を積んできた結ですが、新たな挑戦として栄養サポートチーム(NST)への配属が決まります。そこでの活動は、結にとって全く新しい経験となっていきます。病院内を歩く結の姿からは、これまでのギャル時代の面影を残しながらも、確かな成長が感じられるようになっています。
特に印象的なのは、結が見つけた一人の少年との出会いです。ネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返している彼との関わりは、結の管理栄養士としての新たな一面を引き出すきっかけとなっていきます。病院を出て行こうとする少年を見かけた時の結の表情には、これまでにない深い思いやりの色が宿っていました。
結の成長は、周囲のスタッフたちとの関係性にも変化をもたらしています。時にはぶっきらぼうな外科医の蒲田(中村アン)や、気難しい先輩管理栄養士の柿沼(しまずい香奈)との軋轢に直面することもありますが、そんな場面でも結は持ち前の明るさを失わず、真摯に向き合おうとする姿勢を見せています。
結の仕事に対する姿勢は、患者との関わりの中で特に輝きを放ちます。入院患者一人一人の状態に合わせた栄養指導や、日々の食生活についての丁寧な聞き取りなど、結は常に患者目線に立って業務に取り組んでいます。時には困難な場面に直面することもありますが、そんな時でも諦めることなく、粘り強く解決策を探る姿勢は、周囲のスタッフたちの心も少しずつ動かしていきます。
NSTでの活動は、結にとって新たな挑戦の場となります。多職種による専門的なチームの中で、管理栄養士としての専門性を活かしながら、チーム医療の一員として成長していく結の姿は、視聴者の心に強く響くものとなっているのです。
また、結の実家である理髪店「ヘアサロンヨネダ」での展開とも緩やかに繋がりながら、物語は深みを増していきます。仕事に悩むお客さんの相談に乗る父・聖人(北村有起哉)の姿を見守る結の表情からは、医療の現場で働く者としての新たな視点も感じられるようになってきました。
橋本環奈演じる結の存在感は、回を追うごとに増していきます。医療ドラマとしての側面を強めていく『おむすび』の中で、結という一人の管理栄養士の成長物語は、多くの視聴者の心に寄り添う形で展開されていくことでしょう。
管理栄養士としてのやりがいと葛藤、医療現場の厳しい現実
病院における管理栄養士の仕事は、多岐にわたる責任と課題を抱えています。患者一人一人に合わせた栄養指導から、医師や看護師との連携、調理師との献立についての打ち合わせまで、様々な業務をこなしていかなければなりません。
『おむすび』では、そんな管理栄養士の日常が丁寧に描かれています。結が担当する患者への栄養指導では、食生活の聞き取りから始まり、病状に合わせた献立の提案、そして何より大切な患者との信頼関係の構築まで、細やかな配慮が必要とされる場面が展開されています。
しかし、現実の医療現場では、理想通りにはいかないことも多々あります。ぶっきらぼうな外科医・蒲田との関係は、医師と管理栄養士の立場の違いを浮き彫りにしています。「そんなのそっちで考えろ!」という医師の一言は、チーム医療の難しさを端的に表現しているのかもしれません。
また、気難しい先輩管理栄養士の柿沼との関係も、職場における人間関係の課題を示しています。病院食は治療の一環であり、その重要性は誰もが認識しているはずです。しかし、委託食品会社の管理栄養士と病院の管理栄養士の間に生じる軋轢は、現場の複雑な事情を映し出しています。
実際の病院での管理栄養士の活動について、視聴者からは様々な意見が寄せられています。「管理栄養士さんがこんなに頻繁に病室まで来ることはありませんでした」「病院と委託食品会社の管理栄養士の仲は確かに良くなかった」といった声は、ドラマと現実の差異を指摘するものです。
しかし、『おむすび』が描く管理栄養士の姿には、確かな意義があります。患者の食事は単なる栄養補給ではなく、治療の重要な一部であること。そして、その責任を担う管理栄養士たちの奮闘は、医療現場になくてはならない存在であることを示しています。
NST(栄養サポートチーム)での活動は、そんな管理栄養士の専門性をより一層際立たせる場となっています。医師、看護師、言語聴覚士、薬剤師など、様々な専門職との協働は、時として困難を伴いますが、それぞれの知識と経験を活かしながら、患者のために最善を尽くす姿勢が描かれています。
特に印象的なのは、ネフローゼ症候群の患児との関わりです。小児患者の栄養管理は特別な配慮が必要とされ、結はその難しさに直面しながらも、真摯に向き合おうとしています。この姿は、管理栄養士という職業の持つやりがいと、同時に重い責任を象徴的に表現しているように感じられます。
管理栄養士の仕事に対する理解は、まだまだ深まる余地があるのかもしれません。しかし、『おむすび』が描く医療現場の実態は、視聴者に新たな気づきを与えています。それは、医療における「食」の重要性であり、その担い手である管理栄養士たちの存在意義なのです。
犬飼貴丈演じる杉沢など、多職種で構成されるNSTとの新たな出会い
栄養科長の塚本(濱田マリ)からNST(栄養サポートチーム)の仕事を見るよう勧められた結は、新たな仲間たちとの出会いを果たします。NSTは、様々な職種の専門家で構成される医療チームであり、それぞれのメンバーが独自の専門性を活かしながら、患者さんの栄養サポートに取り組んでいます。
チームの中でも特に印象的なのが、言語聴覚士の杉沢を演じる犬飼貴丈の存在です。「なつぞら」で天陽くんの兄・陽平役を演じた犬飼貴丈は、優しい笑みを浮かべながら患者に接する言語聴覚士として、新たな魅力を見せています。その穏やかな物腰と専門的なアプローチは、チーム内でも重要な役割を果たしています。
NSTのメンバーは、杉沢以外にも個性豊かな専門家たちが揃っています。医師の松崎(永野宗典)、看護師の桑原(妃海風)、そして薬剤師の篠宮(辻凪子)など、それぞれが自身の専門分野での知識と経験を持ち寄り、チームとして患者のサポートにあたっています。
結がNSTメンバーと初めて対面した場面では、それぞれの職種が持つ専門性の高さが印象的でした。管理栄養士、医師、看護師、言語聴覚士、薬剤師と、異なる専門職が一つのチームとして機能する様子は、現代の医療における多職種連携の重要性を示しています。
チームはさっそく対象患者の回診に向かい、結もその様子を見学することになります。この回診を通じて、NSTならではの視点や approach方法を目の当たりにすることになります。それぞれの専門家が自身の立場から患者の状態を観察し、意見を出し合う様子は、まさにチーム医療の真髄と言えるでしょう。
特筆すべきは、病院に勤務する専門職の多様性です。医師と看護師だけでなく、様々な資格を持つ専門家たちが、それぞれの立場で患者のケアに関わっています。この現実は、医療における「チーム」の重要性を改めて認識させるものとなっています。
NST活動の中で、結は新しい課題にも直面することになります。それは、各職種間のコミュニケーションの取り方や、専門知識の共有方法など、チーム医療ならではの難しさです。しかし、そんな中でも杉沢をはじめとするチームメンバーたちは、互いの専門性を尊重しながら、より良い医療の提供を目指して協力し合っています。
このような多職種連携の現場で、結は管理栄養士としての新たな可能性を見出していきます。それは単に栄養指導をするだけでなく、チームの一員として患者の治療に関わることの意義であり、やりがいでもあります。NSTメンバーとの出会いは、結の成長にとって大きな転換点となっていくことでしょう。
脚本が大きく変化!医療ドラマとして新展開の朝ドラ
『おむすび』の物語は、大きな転換期を迎えています。それまでのギャル文化や商店街の話題から一転、医療ドラマとしての色合いが強くなり、視聴者からは様々な反響が寄せられています。
この劇的な変化について、多くの視聴者が「まともな朝ドラになった、のか?別のドラマが始まったのか?」と驚きの声を上げています。これまでの展開とは一線を画す医療現場の描写は、まさに新しい物語の始まりを感じさせるものとなっています。
しかし、この急激な脚本の変更には課題も見られます。視聴者からは「脚本は突貫工事、大慌ての変更と書き直しと追加の連続」との指摘があり、取材や下準備の時間が十分に取れていない様子も垣間見えます。そのため、リアリティの面で疑問を感じる場面も散見され、「病院医療ドラマと化している」という声も聞かれます。
特に管理栄養士の描写については、現実とのギャップを指摘する声が目立ちます。「管理栄養士が病室まで頻繁に来ることはありませんでした」「管理栄養士と話すどころか会った記憶もない」など、実際の入院経験者からの意見は、ドラマの演出と現実の差異を浮き彫りにしています。
また、物語の展開についても、これまでの『おむすび』の特徴が影を落としています。「どうせすぐ仲良くなっちゃうような気もします」という声に象徴されるように、対立する登場人物たちがすぐに和解するパターンは、このドラマの定番となっています。
脚本の変更は、主人公・結の描写にも影響を与えています。「勤務4年であんなにベテラン風になるものなのか」という疑問や、「ネフローゼ、、、?って栄養士ならすぐわかるでしょ?」といった専門知識に関する指摘も見られます。
一方で、この変化を前向きに捉える視聴者も存在します。「今までは途中から番組に入るのは過去を調べる必要があるから新規視聴者にとっては面倒」だったのが、「今回の方が途中から入りやすい」という評価も寄せられています。
医療ドラマとしての新展開は、職業描写の面でも注目を集めています。「病院食ひとつ取ってもこんなに色んな人が関わってるんだな」「知らないこと知るの、楽しい。管理栄養士編、楽しい。」といった感想は、この展開が新たな気づきをもたらしていることを示しています。
しかし、脚本家に対する厳しい評価も見られます。「この脚本家はド素人さんですか?」という声や、「脚本が雑すぎます」という指摘は、物語の展開に納得できない視聴者の思いを代弁しているようです。
今後の展開については、「年代的コロナ禍まで描くんでしょうね」という予測も出ており、医療ドラマとしての可能性と課題が注目されています。『おむすび』は、これまでの朝ドラの常識を覆す大きな変化の中で、新たな物語を紡ぎ出そうとしているのです。
濱田マリ、カーネーション・カムカム・おむすびで魅せる朝ドラ女優の実力
NHK朝の連続テレビ小説において、特筆すべき存在感を放つ女優の一人が濱田マリです。現在、『カーネーション』『カムカムエヴリバディ』『おむすび』という3作品が同時期に放送されており、それぞれの作品で異なる魅力を見せる濱田マリの演技力が、多くの視聴者の心を捉えています。
『カーネーション』では戦時中の人間模様を鮮やかに演じ、その表現力は視聴者の心に深く刻まれています。特に戦争による仲違いを描いたシーンでは、鬼気迫る演技で作品に重みを与え、その後の和解のシーンまでを丁寧に表現しました。「カーネーションでのおばちゃんはホンマに鬼気迫る演技で怖かった」という視聴者の声は、その演技の迫真性を物語っています。
『カムカムエヴリバディ』では、クリーニング店「竹村クリーニング」の奥さん役として登場。るいの「大阪のお母さん」的存在として、愛情深く温かみのある演技を披露しています。「カムカムではクリーニング屋さんの愛想の良いおばちゃん。るいの大阪のお母さん変わりですね」という感想に表れているように、作品の中で重要な役割を果たしています。
そして現在放送中の『おむすび』では、栄養科長の塚本役として新たな一面を見せています。視聴者からは「せっかく濱田さんも出てきてくれているので脚本をしっかりしたものにしてほしい」「今度は橋本環奈さんより濱田マリさん中心で物語が進んでほしい」といった期待の声が寄せられています。
濱田マリの魅力は、その多彩な演技力にあります。元々モダンチョキチョキズというバンドに参加していた経歴を持ち、バラエティ番組でも活躍するなど、マルチな才能の持ち主として知られています。特にNHK大阪放送局制作のドラマでは欠かせない存在となっており、「大阪制作のドラマではすっかりお馴染みの女優さんの1人」として親しまれています。
視聴者からは「濱田マリさんは、カーネーション、おむすびの他にもカムカムエブリバディにも出演されていて、現在放送中の朝ドラはコンプリートです!全てがハマり役で、凄い女優さんですね!」という賞賛の声が上がっています。また、「欲を言えば、一度東京制作ドラマにも出て頂きたい」という新たな期待も寄せられています。
朝ドラ史上、最高傑作の一つとされる『カーネーション』から、現在放送中の『おむすび』まで、濱田マリは常に作品の重要な場面で存在感を示してきました。関西芸術座、MC企画、舞夢プロ所属の俳優として、NHK大阪放送局制作の朝ドラには欠かせない存在となっている濱田マリ。その演技は、作品に深みと説得力を与え続けているのです。
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