大人気朝ドラ「あんぱん」徹底分析!オープニング映像の賛否両論から主要キャラクターの魅力まで

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登美子と千代子の火花散るバトルシーン

「あーら、まるで今までの環境が悪かったみたいな物言いですね」 「いえ、そうは言ってませんけど。進路を決める大事な時ですから」 「いっつも、ご立派なお心遣いですこと」

朝ドラ「あんぱん」で最も視聴者の心を掴んでいるのが、松嶋菜々子さん演じる登美子と戸田菜穂さん演じる千代子のバトルシーンではないでしょうか。4月21日放送の第16話でも、この二人の舌戦が繰り広げられました。初っ端からバッチバチの展開に、SNSでも「朝ドラヒロインバトル再び」「月曜日の朝からバチバチで盛り上がってまいりました」といった声が上がっています。

二人のバトルは第15話に続いての展開。嵩の通知簿を巡って、千代子さんと登美子さんの言い合いが始まったのです。居候という立場でありながらも、少しも引けを取らない登美子さんの堂々とした態度には驚かされます。「嵩はまだ本気で勉強していないだけです」「私が環境を整えますので」という言葉に、千代子さんの眉がピクピクと動く様子は、緊張感たっぷり。

特筆すべきは二人とも笑みを浮かべながら毒を吐くスタイル。表面上は丁寧な言葉遣いで、しかし言外に刺すような意味を込めた会話のやり取りは、まさに大人の女性同士の駆け引きを感じさせます。二人の元朝ドラヒロイン(松嶋菜々子さんは「ひまわり」、戸田菜穂さんは「澪つくし」)による演技合戦も見どころの一つ。

このバトルシーンの緊張感に、嵩と千尋さえも黙り込んでしまうほど。視聴者からは「登美子の眉がピクピク、怖っ」「松嶋菜々子が超キライになりそう」という反応もあり、その演技の上手さが伺えます。

大切なことに、この二人のバトルは泥沼化せず、絶妙な距離感で描かれているところも素晴らしいですね。「月曜にケンカしても金曜には仲直りする」「緊張感を維持しつつも泥沼の一歩手前で振り返る寸止め感」があると視聴者も指摘しています。

このような女性同士の複雑な関係性を描くことができるのも、中園ミホさんの脚本の魅力。「ドクターX」シリーズなどでも見せる独特の女性キャラクターの魅力を、朝ドラでも存分に発揮しています。今後も登美子と千代子のバトルから目が離せません。ラジオ体操をする平和な光景とは対照的な、この火花散るやり取りが「あんぱん」の見どころの一つとなっていることは間違いありませんね。

嵩の通知簿に記された「丁」の衝撃

「どんな漫画描いたが?」 「いやもう先生がそれは破り捨てた」 「笑い事じゃないですよ!」

朝ドラ「あんぱん」の第16話で、柳井嵩(北村匠海)の通知簿をめぐる一幕が視聴者の心を掴みました。数学の成績が「甲」「乙」「丙」「丁」の4段階評価で最低の「丁」だったのです。試験中に問題の意味さえ理解できず、答案用紙の裏に漫画を描いてしまった嵩。それを見た教師がひどく怒って破り捨ててしまったという顛末が明かされます。

この「丁」をめぐるやりとりは、多くの視聴者に共感と驚きを与えました。「丁」という評価を初めて知ったという声も多く、「通知表に『丁』ってのがあるの初めて知った」「ずっと甲乙丙の3つだと思ってたわ」といったコメントも寄せられています。

印象的だったのは、嵩の「丁」を聞いたのぶ(今田美桜)の反応。「え?丁?!丁かえ!」と何度も繰り返すのぶの驚きの表情と声のトーンが絶妙で、思わず笑ってしまう視聴者も多かったようです。ただ、彼女自身も成績が良くないため、まさに「目くそ鼻くそ」の状態。二人が共に勉強に苦戦する姿に親近感を覚えた方も多いのではないでしょうか。

対照的に弟の千尋(中沢元紀)は成績優秀で、この兄弟の学力差も物語の重要な要素となっています。「丁のくだりは面白かった」「嵩と千尋のやりとりも、嵩とのぶのやりとりも、3人のやりとりから想像するに、丁って本当になかなかならない評価なんだろうな」といった感想からは、視聴者が三者三様の反応を楽しんでいることが伝わってきます。

この「丁」という評価は、単なる笑いのエピソードにとどまらず、嵩の将来への伏線としても描かれています。母・登美子(松嶋菜々子)は「嵩はまだ本気で勉強していないだけです。やればできるわよね」と医者への道を諦めていません。一方で、漫画を描くことに夢中になっている嵩の姿は、後の漫画家・やなせたかしへの道を暗示しているようにも感じられます。

自分も「数学の試験で問題の意味も分からず落書きしていた」「子供の頃から漫画ばかり見ていた」と共感する視聴者の声も多く、嵩の悩みが多くの人の心に響いているようです。勉強は苦手でも、自分の好きなこと、得意なことで道を切り開いていく姿に、これからの展開も期待が高まります。

嵩の通知簿の「丁」が物語るのは、単なる学力の低さではなく、彼の本当の才能が別の場所にあることを示すサインなのかもしれません。視聴者は思わず自分自身の学生時代を振り返りながら、嵩の成長と選択を見守っているようですね。

あんぱんのオープニング映像が引き起こす賛否両論

「朝ドラらしくない」「今を生きる人が過去から得られたもので前を向くOP」「やなせたかしさんをご存知の方は、初期のメルヘンと詩を思い出したのでは?」

連続テレビ小説「あんぱん」のオープニング映像をめぐって、視聴者の間で様々な意見が飛び交っています。CGを活用した現代的な映像表現と、RADWIMPSによる楽曲「賜物」の組み合わせは、従来の朝ドラのイメージから大きく外れたことで、一部視聴者からは違和感の声も上がっているようです。

高知県が舞台の一つとなっている「あんぱん」。高知はマンガ・アニメ関連の施策に力を入れている土地柄でもあります。「まんが甲子園」や「高知アニメクリエイターアワード」など、若いクリエイターの発掘・育成にも取り組んでいる地域性が、このオープニングの先進的な映像表現にも反映されているのかもしれません。

オープニング映像では、建物が徐々に現代的な作りになっていき、のぶの動きも大きくなっていくという変化が描かれています。これについて「今を生きる人が過去から得られたもので前を向くOP」と解釈する視聴者もいます。時代の変遷とともに成長していく主人公の姿を表現しているという見方ですね。

また、「やなせたかしさんをご存知の方は、オープニングの映像を見て、初期のメルヘンと詩を思い出したのでは?」という意見もあります。サンリオで詩を書いていた頃の雰囲気が描かれているという解釈です。やなせたかしさんといえば「アンパンマン」のイメージが強いですが、それ以前の詩人としての一面も持ち合わせていました。そうした多面的な魅力を表現したオープニングだという捉え方もできるかもしれません。

ただ、その一方で「朝ドラらしくない」「ドラマの時代と合っていない」という声も。「アンパンマン」の絵本やアニメを彷彿とさせる、昭和風な牧歌的イメージを期待していた視聴者にとっては、現代的なCGや崩壊していく街の映像は期待と異なるものだったようです。

特に主題歌に関しては「曲自体はいいんだけどアップテンポでむしろ前作に使った方がよかった」「あんぱんではほんわかした幸せそうな曲のイメージが合う」といった意見も。RADWIMPSの野田洋次郎さんによる「賜物」は、リズミカルな歌詞が特徴ですが、聞き取りにくさを指摘する声もありました。

興味深いのは、「今朝(21日)のオープニング、曲が少しアレンジ(編集?)されたのかな?歌詞がものすごく聴きやすくなった気がする」という指摘も。また「曲の後半がいい」という声もあり、今後話が進むにつれてオープニングが変化していくことを期待する声もあるようです。

オープニング映像に対する意見は分かれていますが、「あんぱん」の本編については多くの視聴者から高い評価を得ているようですね。「あんぱんが始まってから朝が待ち遠しい」という声も見られます。最終的には、この斬新なオープニングもドラマの進行とともに受け入れられていくのかもしれません。やなせたかしさんが生み出した「アンパンマン」の世界と、現代的な映像表現との融合を、これからも見守っていきたいですね。

『おむすび』との大差を見せる「あんぱん」の魅力

「比較にならないよ。ごめんなさい。主演の演技力が違いすぎる」 「作品としての完成度が全然違うから見る人を魅了してるんでしょう」 「あんぱんが始まってから朝が待ち遠しい。特に月曜日」

NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、前作「おむすび」と比較して大きな差をつけて好評を博しています。視聴率の面でも、作品の質の面でも、視聴者からの反応の面でも、その違いは顕著です。

視聴率を見てみると、「あんぱん」は初回こそ歴代ワースト3位の15.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)でしたが、その後は極端な下降もなく15%台をキープ。これに対し「おむすび」は第1話は16.8%で始まったものの、第3週には平均視聴率13.5%にまで下落し、その後さらに数字を落としていきました。

なぜこのような差が生まれたのでしょうか。視聴者のコメントからは、いくつかの要因が見えてきます。

まず脚本の質の違い。「あんぱん」は「ドクターX」シリーズなどのヒット作を手掛けてきた中園ミホさんによるオリジナル脚本。一方「おむすび」はシナリオの展開に一貫性がないという指摘もありました。「おむすびは、どこに落としどころがあったのか最後まで全くわからなかった」「震災を絡めていたものの、ギャルも栄養士も何もかも中途半端で滑稽にすら思え」という声も。

特に「あんぱん」が評価されているのは、物語構成の丁寧さです。子役時代から描き始めることで各登場人物の境遇や性格など下準備があり、青年期も違和感なく出来事が入ってくる展開に「子役の2週間で心揺すぶられ持っていかれ、そのまま違和感なく安心して見ていられる」という声も。

次に主演の演技力の差も指摘されています。「主演の演技力が違いすぎる」「おむすびは演者よりも作り手の方が悪かった印象」といった声からは、作品の良し悪しを単純に主演だけの問題にするのではなく、総合的な評価がなされているようです。

さらに「あんぱん」のキャスティングの充実ぶりも魅力の一つ。「みなさん名優でもあり、うまく調和されている」「皆んなが知っている、アンパンマンで馴染みやすいし演者さんもほぼ一流ばかり、誰もが主役をやっていてもおかしくない位の人が揃ってる」という声からは、豪華な出演陣が物語をさらに引き立てている様子が伺えます。

食事シーンの描き方にも差があると指摘する視聴者も。「なんと言っても食べ物が美味しそうだ。前作は食をテーマとしていながら、料理も食材も全然美味しそうじゃなかった」という声は、フードスタイリングやカメラワークの違いを指摘しています。

「おむすび」と比較する記事自体に疑問を呈する声もあります。「この記事の『おむすび』と比較する部分が無かったとしても、『あんぱん』の魅力が十分に伝わると思う」という指摘は、作品そのものの魅力を純粋に評価したいという気持ちの表れでしょう。

朝ドラが特別な存在である証拠に、「『おむすび』はあの内容でも13%台の視聴率を残していたのだから、朝ドラはスゴいなとある意味思いました」という声もあります。そして「そういう視聴者を『あんぱん』は裏切らないと思います」という言葉からは、朝ドラへの期待と信頼が感じられますね。

「あんぱん」は放送開始から間もないにもかかわらず、「私の中で、最高傑作になるのではと期待しています」という声も。これからの展開に、視聴者の期待がさらに高まっているようです。

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