ついに万太郎は東京へやってきた最大の目的である博物館を訪問しました。そこで、子どもの頃から憧れていた植物学者の野田(田辺誠一)に出会い、日本の植物にはまだ発見されていないものや、学名がついていないものがたくさんあることを教えられました。
万太郎は博物館での楽しい時間を過ごしすぎて、時間の経過を忘れてしまいました。しかし、その様子を外から見ていた竹雄は、万太郎がますます酒造りに興味を失い、植物に傾倒していくことに不安を感じていました。
そして、博物館を出て嬉しそうにその日の出来事を振り返る万太郎に「若、いかんですよ。こんなのは遊びでしょう。草のことは遊びです。言ってください、酒造り以外は遊びなんだよ!」とブチ切れました。万太郎も「言えるわけありませんよ!」と反論し、竹雄はその場を去ってしまいました。
今まで植物が好きでしたが、何をどうしたらよいかわからず、若様の趣味としてただ見守っていました。しかし、あこがれの人と話をすることで、何をすべきかが明確になってしまいました。これにより、今までのような趣味では満足できなくなりました。
竹雄は植物は遊びであるとはっきりと言いたいと思っていたでしょう。万太郎の立場を考えると、竹雄の怒りは正しいと言えます。今後のためにも、竹雄が怒っている理由を理解することが重要です。
植物に傾倒し、その道を目指すことは素晴らしいことですが、家業に興味がないのを無理やりやらせるのは適切ではありません。
しかし、当主の責任だけは忘れずにいてほしいと思います。竹雄が怒ったのも、その点が欠けているからではないかと思います。植物を遊びと言うのは言い過ぎかもしれません。
子供の頃、お姉ちゃんに「女が酒蔵に入れないのは変、穢れているなんておかしい。酒蔵の仕事が好きならやればいい」と言ったことを、ピュアな子供の気持ちだけでなく現実にできるのは、たぶん現当主である万太郎だけでしょう。そうできれば晴れて植物学にまっしぐらになれるのに、彼には気が回っていないのかもしれません。
お祖母さんや杜氏たちを説得し、お姉ちゃんを後継者にするために頑張った後に、植物に力を入れると良いでしょう。
竹雄さんは心中穏やかではないだろう。お目付け役の立場もあるが、想いを寄せる綾さんから「お願いね」と言われている。恋情は別にして、彼女の役に立ちたいと思う。志尊くんは自分の役割と私情が入り混じった複雑な立場を上手く演じていると思う。
この15分で色々勉強になることがあり、とても充実した時間だった。
なんか、この物語、いいなあ。子供たちに見せる番組だと思う。周りからは遊びに見えても、情熱と想いを貫けば無二の人材になれる。今も昔も変わらないような気がする。この番組の後に、大谷翔平選手の試合を見て、そう思ってしまった。久しぶりに、いい朝ドラが帰ってきて、朝が清々しい感じです。ちなみに、庭の雑草を見る目が変わってしまって、草取りができなくなりました。
私たちは令和の視聴者であるため、牧野富太郎博士の実績や評価もすでに情報として知っています。そのため、万太郎、がんばれと簡単に言えます。しかし、当時の竹雄は“大店の若当主のお目付け&お世話役”であり、今日の放送回のような若者の様子を目の当たりにしたら、これは言わなければならないと思います。当時の“家業”は本人だけでなく、家族、一族、雇用者、使用者、そしてその家族の生計や将来にも大きく影響する命の次に大切なものでした。 万太郎の目が、「こんなのは遊びですき」と竹雄に言われたときに、底に向かって凍っていくような変化を見せた。そうそう、こういう神木さんの演技が見たかったのよ!場所も場所、石橋の上で、恋愛ドラマがぶっとぶようなビンビンのテンションで、今期最高に“明日が待てない!”引きだった。でも、明日のアバンタイトルで、万太郎が「タケオーーー!(ズデン)」ってコケてしまわなければいいな!
綾お嬢様に惚れているにもかかわらず、万太郎当主は酒蔵の未来について考えていません。それどころか、別世界で遊び回っているようです。彼の態度に、酒蔵が今後どうなるかが不安です。竹雄の立場から見ると、今後のすべてが危うい状況です。
実際の牧野さんも葛藤があったんでしょうかね。どう見ても、今日の万太郎は水を得た魚でしたね。竹雄の立場では複雑な思いになるのは当然です。若旦那が「草」に盗られるのが分かってしまったということですから。
アホっぽく見えていながら頭脳は明晰で、雑なようでとても繊細。道化者のようで非常に律儀。万太郎・神木君は多面性を演じることができます。彼がいい役をもらったのは難しいことですが、役作りは超上手だと思います。竹雄(志尊淳)とのコンビ(相性)もバッチリです。
心の友である野田先生と里中先生との出会い。キャスティングも素晴らしく、脚本も最高ですね。
今日も情報がてんこ盛りで、頭も心もついていくのがやっとです。特に、めぐり逢えた万太郎と出会わせてしまった竹雄の、それぞれの想いがつまった表情が、心を掴んで離さないのです。矛盾しているけれど、万太郎も竹雄も綾さんも、頑張ってください。
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