朝ドラ「らんまん」田邊教授の妻・聡子「私は、おまえの静けさを愛しているんだ」

第76話では、田邊教授(要潤)が準備をしていたトガクシソウを、イギリス留学中の伊藤孝光(落合モトキ)が突如、雑誌に発表してしまいます。これにより、田邊の名を冠した学名は幻となってしまいます。新種の発表は一刻を争い、一手負ければ、それで終わり。それが学者の世界であると徳永助教授(田中哲司)は言いますが、藤丸(前原瑞樹)は教室を出ていってしまいます。藤丸の言葉が万太郎(神木隆之介)の心に深く刺さるという展開になります。

藤丸は「こんなに執念深い人が世界にひしめいていて、運が悪かったで済まされて。研究って、それに立ち向かうことですか」「誰が発表したって、花は花じゃないですか」「ここ(植物学教室)だって世界の最前線じゃないですか」「別に、そんな争いしたくないっていうか」「どんなに研究したって、明日すべてが無駄になるかもしれない。そんなの、心がもつんですか」。徳永は「やるんだよ、それでも。ここはそういう場所だ。一人一人が自分と闘う戦場なんだ。他人がどれだけ成果を出そうが、心を揺らさず、自分の研究をするしかあるまい」と諭した。

田邊は帰宅し、自分を心配する妻・聡子(中田青渚)に「聡子は、シダに似ているのかもしれない」「得難いと言っているんだよ。私は、おまえの静けさを愛しているんだ」と話しました。背中には憂いが見えました。

そして、万太郎が家に帰ると、身ごもった寿恵子が横になっていました。

「やられたらやり返す」という半沢直樹の言葉には、もちろん違う面もあるだろうけど、大窪さんの研究者としての意地が見られるよね。「こちらも負けていられない」という気持ちがあるんだろう。

伊藤孝光も、日本に帰国して受け入れ先がなくなっても、伊藤家の名誉を守ったんだよね。そんな姿を見ていたくない心優しい藤丸さんは、ウサギさんたちを愛でている優しい気持ちのままでも魅力的だけど、波多野さんが言うように強くなる必要もありそう。

シダは聡子さんのことも表していましたか。 教授は、仕事上の葛藤は理解できなくても、静かに出迎えてくれる聡子さんをありがたく思っているんだね。

藤丸は心優しい人で、ウサギを愛でることが好きですが、シビアな学術の世界には向いていないかもしれません。植物が好きな純粋さだけでなく、競争に打ち勝つ強靭な精神も必要です。論文を書き上げることができるかどうか心配です。聡子は傷心の田邊教授を出迎えます。田邊教授は、羊歯のような静けさが好きだと言います。このやり取りは味わい深いものでした。

藤丸君は研究をしたいと思っていましたが、運に依存する競争に参加したくありませんでした。波多野君は「変わらないと」と言いましたが、藤丸君の純粋な思いは理解しています。しかし、自分たちにはそうした環境がないと自分に言い聞かせ、無理に理解しようとしたようで、切なく感じました。誰でもぶつかる壁に対する一般的な姿勢だと思います。

この状況は、おそらく万太郎が予想していなかったものであり、今後の対応が楽しみです。

「わかりません。申し訳ありません」と聡子が言ったのに対し、田邊教授は「それでいい」と答えた。田邊教授は、聡子の静けさを愛していると言ったが、このような態度は聡子の人格を認めていないことになるのではないだろうか。これは高藤が寿恵子の思いを考えず、自分の基準を押し付けたことと同じである。

聡子がこの後どのような行動をとるか、注目される。

大窪さんの強い発言に刺激を受けました。新種を発見し、自信をつけました。倍返しできるか楽しみです。

先週金曜日の最後のシーンで、寿恵ちゃんが妊娠したことを喜ぶ二人のシーンで終わり、今週はそこから始まると思っていましたが、植物研究の厳しさから始まりました。寝ていた寿恵ちゃんが心配です。具合が悪いのでしょうか。万ちゃんの帰りを待って寝てしまったのでしょうか。奥さんを大切にしてください。

新種はまだまだたくさん隠れているわけですね。 個人は自分自身で研究を続けるしかないかもしれません。 藤丸さんの言うとおり、花は花です。誰が発表しても大丈夫です。このようなことで研究をやめてしまうのはもったいないです。

研究者の世界は、世界の最先端を行く研究を行うために実に過酷です。この回では、そのような過酷さがよく表現されていたと思います。

公的研究費が削減される中、ある政治家が研究機関の人たちに「二番ではダメなんですか?」と言ったことがありましたが、もし徳永助教授や大窪講師がその場面で反論したら、どのような表情を見せ、何と言い返したのか想像してしまいます。

研究者もスポーツ選手同様、ある意味、勝負師の世界にいるようなものです。非常に厳しい世界であると思います。

藤丸さんは弱いわけではなく、むしろ心優しい人です。彼は田邊教授の現在の立場や苦しみを自分のことのように感じ取り、共感を抱く優しい人なのです。そのため、彼の優しさは彼自身にとっても苦しみをもたらすことがあります。しかし、そのような優しさがあるからこそ、彼は周りから愛される存在であり、人々の心を温かくしてくれます。

雪丸の隣には「おもち」という名札が掛かっていましたが、「とうふ」という名札はどこにあるのでしょうか。少し札が白くてきれいなので、雪丸とおもちの子なのかもしれませんね。

波多野君、とうとうメガネを変えたんだね。あれ、ちゃんと見えてるね。長いこと、よく頑張って使っていたあのメガネ。一手間、二手間かけて物を見ていたよね。イライラして、どこかで投げつけてしまったんだろうな。藤丸君は、優しすぎる男だから、争うとか研究がムダになるとかの命名争いは好きじゃないんだろうな。花は花じゃないですかって言っていたな。大窪講師はやられたらやり返す。半沢直樹みたいなことを言っていたな。 田邊教授は傷心のまま家に帰りましたが、外で聡子さんがちゃんと待っていてくれたことに安堵しました。あなたはシダに似ています。あなたの静けさを愛していると言っていたことを思い出します。

仕事のことを話してくれなかったけど、私たちにはわからないこともあるかもしれません。話すことで心が軽くなることもあるかもしれません。聡子さんはあなたの話を聞きたがっています。

シダの話の時には、「私にはわかりません」と言われましたが、また明日も楽しみにしています。

藤丸ちゃんとスエコのことが心配です。しかし、スエコの横顔は美しいですよね。クレオパトラや楊貴妃も転んだり逃げたりしていたのかもしれません。浜辺美波さんは写真集も素晴らしいですが、一流の画家による絵画のモデルとしても十分に価値があります。浴衣姿で、うちわを持って黒田清輝の湖畔のような場所で描かれると、後世に伝えるべき人物だと思います。

田邊教授は、何かあっても必要以上に深く干渉しようとせず、黙って受け入れて見守ってくれる聡子さんに安らぎを感じているのかもしれません。外で時には嫌なことやつらいことがあっても、家に帰れば優しく待っていてくれる人がいて、そういうことを忘れさせてくれるんでしょう。ただ、前の奥さんの頃からいるらしいお手伝いさんに、聡子さんがいろいろ言われてつぶされてしまわないか、ちょっと心配です。

「やられたらやり返す」と言っていたので、反射的に「倍返しだ!」と心の中で叫んでしまいました。 山を歩いて標本を作成し、新種かどうかを見つけるだけでも大変な作業でしたが、このような研究の競争があることを知りました。 伊藤さんは本当に悔しそうだったので、行動を起こしたことは素晴らしいと思います。また、藤丸くんの気持ちも理解できます。

寒い中、失意の田邊教授をいつものように玄関先で迎える聡子。彼女を見たからか、田邊教授は思ったより平静な感じでした。

彼にとって、自分の仕事に余り興味のない知ったかぶりで口出ししてこない彼女の存在が、楽に感じて癒される時なのでしょうか。一方、聡子は田邊教授が自分に望んでいることを賢く悟っているため、深く知りたいと思いつつも、敢えて聞かないようにしているようにも感じます。

田邊教授の妻が教授に何か質問しても、「言ってもわからないだろ」と返すのは、若い妻を子供のように思っているのか? 以前、田邊教授がダンス披露会場で、壽惠子に振られた高藤を嗤った後、「これからは女性にも教育が必要だ」と述べたことから、女性蔑視があるのは確かだが、教授が若い妻を子供扱いしているかどうかは定かではない。

藤丸は、いつになく「花は花じゃないですか!」と自説を主張し、波多野は卒業後は学者を目指すと発言した。仲良しの2人にも植物学に対する考え方の違いが見えた。

助教授と講師は、植物学雑誌を手に田邊教授の部屋へ行ったが、何を話したのか知りたいものだ。ただ田邊教授の不快感が増幅しただけのように思われるが、詳細は不明である。

生き馬の目を抜くような一瞬たりとも気が抜けない学会の喧騒に、田邉教授は奥さんを巻き込みたくないんでしょうね。長田さんの脚本の秀逸なところは、悪役を単なる悪者として描かないところにある。『旅屋おかえり』も毎回楽しみにしています。

田邊教授は聡子の静けさを得難いと言い、仕事のことは理解できないだろうと述べました。おそらく、田邊教授は仕事の悩みを家に持ち込まず、聡子を巻き込まず、聡子と静かな時間を過ごしたかったのでしょう。

このエピソードは、『研究とは何か?』『誰のための研究か?』という問いかけを視聴者に投げかけ、考えさせるものです。

徳永、藤丸、大窪の言うことが、どれも正しいと思います。研究といっても、その種類は様々で、どこに価値を見出すかの違いがあるのでしょう。徳永が言うように、研究成果の盗用や横取りが現実にあることはよく聞きます。研究界は想像以上に汚い世界かもしれません。 植物学教室での議論は、納得できる結論に至ることができないかもしれない。

また、田邊については、聡子が心のオアシスであるようだ。寿恵子とはタイプが違うが、田邊も良い奥さんを見つけたようだ。

この二人にも、それぞれに適した『らんまん』が見つかることを願いたい。

徳永助教授と大窪は競争が当たり前と割り切っているが、藤丸はそれに反発している。藤丸の態度は学生らしいとも言えるが、大人として割り切ることも必要だろう。

結婚して家庭でストレスを癒やしてほしいというドラマがあるが、田辺教授も同様にしているらしい。

あら? 寿恵ちゃんのどうでもよくないお話はおあずけ?

大窪「やられたらやり返す!」倍返しだを言わなかった。。。

兎の名前、とうふ、おもち、雪丸!

田邊教授、ちゃんと奥さんには優しく言えるの毎回意外なんだよなぁ。

寿恵ちゃんはつわりかな?よく考えたら、寿恵ちゃんの妊娠をまだ正式に視聴者にわからせていない。。。

今日は先週と打って変わってシリアスな回。学者の世界のシビアさに向き合えない藤丸君の気持ちもわかるが……大窪講師の「やられたらやり返せ」じゃないけど、この世界で生きる以上腹をくくることも必要だろうね。

研究者はみんなそうなのだろう。たくさんの努力と労力、そして運の良さ、もしくは執念?努力が運を引き寄せるとか?ノーベル賞や特許…厳しい世界だな。田邊教授は聡子に優しいのか、見下しているのか…。

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