第99話では、失意の底にいた田邊教授(要潤)が妻の聡子(中田青渚)に背中を押され、植物の研究に本腰を入れるようになります。夏には、田邊は学生たちと植物採集旅行に出かけ、新種かもしれない花と出会います。生き生きと研究する田邊の姿に、大窪(今野浩喜)、波多野(前原滉)、野宮(亀田佳明)も熱中します。同じ頃、虎鉄(寺田心)から万太郎(神木隆之介)の元に植物標本が届きます。それは、何と田邊が巡り合った花と同じものでした。…という展開。
聡子は、夫が学問に打ち込めるようになったことを喜び、娘たちに強さを伝える。アバンでは、聡子が夫の好きなシダについて語り、感動的なシーンが描かれた。
オープニングが始まるまでにはいつもより長く感じましたが、聡子の言葉には説得力があり、心に深く響きました。また、流れる音楽は聡子の清廉な意志を表しており、引き込まれました。
雨に濡れたシダがその強さを表していました。田邊教授はそのシダになぞらえて、本当に行いたい研究を行うべきだと語りました。初めて「あなた」と呼んだことも含め、従属する関係ではなく、パートナーである存在だと感じました。
子供たちが自分から聡子のもとへ来て、その子供たちを聡子が諭す姿、お手伝いさんを制し、記者に対して穏やかながら毅然とした態度を見せる姿。それらは、聡子が成長した証であると思います。素晴らしい表情でした。
中田さんが演じる聡子は、初登場のときから「この女性は淑やかさと万事控え目が強調されているけど、この先必ずドラマに欠かせない役なんだろうなぁ」と思っていましたが、その予感が当たりました。権力闘争に負けた夫を強く支え励ます中田さんの姿は、「強い明治の女」というイメージにぴったりだと思います。寿恵子の明るいキャラとは真逆のようなキャラの聡子の存在感は、「陰と陽」を上手く織りなした素晴らしいドラマだと思います。
聡子さん、田邊教授への愛が本当に伝わってきました。田邊教授を「旦那様」と呼ぶことで、意見を述べるのに必要な勇気を持つことができたのだと思います。最初は田邊教授も「聡子」と呼ばれることに不快感を示していましたが、聡子さんの強い毅然とした姿勢に触れ、素直に意見を聞き入れるようになりました。「聡子、ありがとう」という一言に感動しました。聡子さんの助言によって、田邊教授が前向きで明るい気持ちになることができたのも素晴らしいことです。本当に素晴らしい夫婦ですね。万太郎と寿恵子も良い夫婦です。また、主題歌もとても素晴らしいですね。
聡子さんはやっぱり始祖という矜持を思い出させてくれた。
最期まで描くかはわからないが、教授には兎に角、渡米した頃の純粋で学問と向き合っていた頃の喜びをもう一度噛み締めて欲しい。
万太郎と教授とは、計らずとも一緒の植物に注目し、二人の心の落ち着く場所をどう描くのか。脚本の腕前にも期待。
今回も見応えのある素晴らしい回でした。聡子さんは田邊教授を叱咤激励し、導きましたね。田邊教授はようやく望んでいた道を進むことができるようになり、目の前が開けたのではないでしょうか。田邊教授が聡子さんに「ありがとう」と言ったとき、教授の頬を涙が一筋流れました。柔らかな雨に濡れるシダと相まって美しい場面でした。
明治の才女であり、奥ゆかしく控えめでありながら芯が通って凛としている聡子さん。やっぱり教授が人として復活できたのは奥様のおかげでした。現在深夜ドラマでちょっとクールな現代っ子JKを演じている方とは思えない素晴らしいシーンの連続でした。中田青渚さん、素晴らしいです。
15分の中に詰め込まれた人間の弱さ、真の愛情、信頼。そして本物の気づきを得た人の強さ。悲しみや喜びといった感情だけでなく、人間のさがの表現の緩急が素晴らしいです。
改めて、「ひとは強くなれる」と確信させてくれる回でした。
今日は泣いてしまいました。やっぱりこの夫婦、好きです。あなたが始めたんです。って言ってくれたのを思い出して、涙が出てきました。権力争いに敗れた田邊教授が、ホコリまみれの採集箱を抱え、息を吹きかけている姿を見て、自分はどれくらい植物学から離れていたんだろうと思いました。役職を外されたり、いろいろあったけど、大好きな植物学に向き合うことができたあの頃の気持ちが、蘇ってきました。野宮画工さんに、「こんな教授の顔、初めて見ました」と言われ、描いてもらえることになったときのことを思い出しました。描け。描いてもらえなかったら、福井に帰れ!と、人差し指を突きつけられ、上からど迫力で罵られたのを思い出しました。でも、みんな、よかったですね。万太郎と新種の研究で競い合っていたときのことも思い出します。どっちが早く発表できるのかな。
明日も楽しみにしたいと思います。先日の寿恵子さんと聡子さんは、特別ではないけれど、それぞれの強さを女性として、妻や母として魅せてくれました。そして、万太郎や田邊教授など、特別な才能や育ちを持つ人々の人間らしさも描かれていて、心に沁みてきます。
今朝は、長いアバンのあと、主題歌がそれぞれの夫婦を歌っているようで、いつも以上に深く響きました。
以前は、田辺さんの大きな傘の下で守られていた聡子さん。従順だったが自信がなく、子どもたちにまで気を遣っていた。しかし、寿恵子さんの存在によって聡子さんの意識が変わったのだろう。守られる人から守る人に変わった。その瞬間、田辺さんの頬を伝う一筋の涙。これまで自分をがんじがらめにしていた様々なものが流れ出した。美しい夫婦の姿がそこにあった。
聡子さんは、教授の植物に対する愛情を目覚めさせるきっかけを作りましたね。シダは聡子さんのことでもあり、そして教授のことでもあったんですね。教授こそが日本の植物学の始祖であるという「誇り」を気付かせてくれましたね。
「聡子ありがとう」と言われた時に流れた雫は雨水ではなく涙でしたね。
同じ花をほぼ同時に見つけているが、片方は現地で見つけたもので、もう一方は送られてきたものです。不穏な気がしなくもないが、明日の金曜日で解決するのか、それとも来週に持ち越すことになるのか。
明日で解決するなら、和解の方向に向かうかもしれませんが、持ち越すと長引くかもしれません。
聡子が田邊教授に立派なアドバイスをしたのは勇気がいることだったが、素晴らしいことです。シダの話も秀逸でした。聡子が初めて妻として夫と向き合った貴重なシーンです。聡子は、妻として、そして人間として、すごく強くなった。
伊予の石鎚山からの標本は、万太郎も田邊教授も見たことがないものでした。
田辺教授も逆境に見舞われていますが、迷いがなくなり強くなったそうです。教授は万太郎と出会った頃、「私とよく似ている」と言っていました。今日の教授と万太郎は本当によく似ていると思いました。植物に対するひたむきさと愛情が共通しています。教授は憑き物が取れたような感じでした。しかし、それに気づかせてくれたのは聡子さんでした。今日の聡子さんは、月曜日に借金取りを撃退したすえちゃんよりも輝いて見えました。ただ、教授に失礼な言葉を言ってしまったことをすえちゃんに謝るまでは、教授のことを許すことはできません。
聡子さんのおかげで、失意の教授も立ち上がる勇気が湧いてきました。小さなお子さんが、「お父様を守ります」と言ったところでも、涙が出ました。聡子さんも素敵なお母様になりましたね。
田邉家に平和が戻ってきましたが、今後の展開(史実通りとすれば)を考えると、嵐の前の静けさなんでしょうね。
冒頭の聡子の熱い長口弁が心に響いた。彼女が本来目指していた植物学に専念できるようになったことは、理路整然とした説得力があった。羊歯と植物学を始めた田邊が始祖と呼ばれ、共感を覚えた。降りしきる雨が情感を醸していた。昼間、門前にたむろする記者たちに向き合う。彼女はご機嫌よさそうで、育ちの良さを感じさせたが、内に強さを秘めていた。
聡子「今まで忙しく過ごしてきたけれど、やりたいことができるようになって本当に良かったです」
軍師妻が多いらんまんの世界 聡子さん、強くなったね。最初の頃の弱々しさがなくなった。
虎鉄くんが石鎚山で新しい子を発見したらしい! 田邊教授も同じものを発見したそうだ!新種対決か。。。 田邊教授は実際に行って見て採取してきている。一方、万太郎は虎鉄くんからもらっただけで、新種発見者ではないので、田邊教授が名前をつけるのだろうか。
どれも美しいシーンでした。カット割りはあったけど、長い台詞でないと視聴者に伝わらないこともある。よくできた脚本、演出、役者陣でした。
組織内の権力争いに疲れ果てていた田邊が本来の研究者として戻る様子が良かったです。これからは、学者としての姿勢をきちんと示して欲しいです。
新種を発見するのは良いけど、火種にならないようにして欲しいです。共同で発表することができれば一番良いですね!
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