田邊に代わって徳永が教授に就任してから2年が経ったある日、田邊が不慮の事故で亡くなったという知らせが届く。聡子から田邊の遺言を聞き、その蔵書を受け取った万太郎は、ますます研究に打ち込むことになった。しかし、この頃の槙野家の生活はギリギリで、寿恵子は、万太郎の研究と家族の生活のために、叔母・みえの料亭で働くことになった。
ある夜、得意客の岩崎弥之助が訪れ、皆でキクを持ち寄って品評会をしたいと言い出す。そして一等に選ばれたキクは、岩崎が買い上げることになった。借金返済のため、寿恵子は万太郎に頼んで、キクを採集してきてもらうことにした。
田邊教授、来週の内容ではやっぱりそうなってしまうんですね…。悲しいです。田邊教授を完全な悪者には描かず、人間的な魅力も合わせて見せてくれたことが良かったです。それによって、奥行きのあるドラマになり、さらに教授への感情移入もできました。
また、聡子さんの存在も大きかったと思います。聡子さんを通じて教授の別の側面を知ることができました。聡子さんは、本来教授がやりたかったことは、鹿鳴館や西洋の音楽ではなく、植物学の研究こそやりたかったことだと気づかせてくれました。改めて教授に気づかせてくれたことは良かったです。
もし可能であれば、教授と万太郎の和解、一緒に研究に勤しむ姿も見たかったです。このドラマでは、教授を興味深い存在として描いてくれたと思います。
田邊教授の登場も残り僅かとなってきたようです。この度、モデルとなった矢田部良吉さんの遺した日記を閲覧する機会に恵まれました。そこには「朝官報ニテ高等女学校ヲ廃止スルヨシヲ見ル…」とあり、矢田部校長が全く何も知らないまま学校の廃止が決定されたことが記されています。また、帝国大学非職の件も「夜帰宅後突然大学ヨリ書面来タリ非職ヲ命ズル旨ヲ通知ス…」とあり、矢田部外しは徹底して秘密裏に、且つ電撃抜き打ち的に行われたことがわかりました。
彼は激情的な性格から「詰り不人望という罪がある」と評されており、これは学生間の不人望ではなく、「同僚の間における所の不人望、又同時に矢田部君より目上の者達の間に於ける不人望」というものです。矢田部とはローマ字普及や新体詩運動を通じて知己となった外山正一さんの評価です。
しかし、矢田部は森有礼さんという強力な後ろ盾を失ったことで、保守派の強烈な巻き返し(箕作一派、ドラマでは美作)に遭い、運の尽きとなってしまいました。
田邊教授、そんなことになってしまうんですね…。どんな人にも良い面もあれば、悪い面も必ずあります。万太郎を応援する立場の自分から見たら、田邊教授は酷い仕打ちをした人に映ってしまうかもしれませんが、万太郎が新種発見に浮かれていて、つい田邊教授に対して不義理をしてしまったことも否定できません。田邊教授が万太郎に下した研修室出禁と標本500点寄贈は、不義理の対価として正当だったかどうかは、視点によって変わってしまうと思います。
最終的に、田邊教授は聡子や子どもたちと一緒に海に行ったのでしょうか…。家族で海に行って、子どもたちにとって”お父様”との大切な思い出になっていればいいのですが。
また、田邊の遺言によると、その蔵書は万太郎が受け取ることになっているそうで、とても気になります。
ついに田邊教授ともお別れの時が近づいてきています。タキさん、竹雄・綾夫夫妻、園子ちゃん、十徳長屋の皆さん…。他にも、もっと見ていたい多くの人々が「らんまん」に描かれていました。
田邊教授もやっと植物学に専念できる環境になり、本人もこれからますます頑張ろうとしていたのに、万太郎の植物学のため、寿恵子さんはかなり生活的には苦労が耐えませんが、心は充実しているのだと思います。しかし、お金がないのはどうにもなりません。寿恵子さんが無理が祟らないよう祈るばかりです。
モデルがそうだからと分かっていても辛い。それでも、脚本や演出がとても魅力的で、要潤さんが素晴らしい演技を見せてくれました。
矢田部教授はモデルであり、息子さんは心理学者ですね。私自身も学生時代、YG(矢田部・ギルフォード)性格検査の被験者として多数の測定を受けました。息子さんはお父様に負けない優れた研究者ですね。
医学や医療関係、土木工学など、直接的に国益に関わる領域であれば、東大の教授は重用されるでしょう。植物学は薬学に密接に関係しているものの、当時の植物学は、携わる人の趣味の延長程度にしか認識されていなかったかもしれません。
最新の知識を持った徳永教授が帰国しました。一方で、田邊教授は唯我独尊な態度で、言葉遣いもキツイです。学内での覇権競争に敗れた場合、去るしかないでしょう。
田邊教授は海へ行くことになってしまったものの、大学や組織内のトラブルはまだ続いているのだろう。 私的には、竹雄と綾のその後に興味があります。史実では、紆余曲折を経て新しい商売をしたとのこと。それも詳細に描かれているといいのですが、竹雄はもう成人してしまったため、もう終わってしまったのかもしれません。それならば、残念です。
教授が遺言を残したということは、当然ながら亡くなる前から用意されていたのでしょうが、それがいつなのかは不明です。史実としては、水難事故に遭遇したとのことで、事前に予測できることではありませんでした。また、体調を崩して臥せっている時に、死後のことを考えて万太郎への罪滅ぼしとして植物関連の資料を万太郎に「寄贈」することを考えていたということにするのか、気になります。それならば、万太郎宅へ田邊が訪れるというのも悪くないかもしれません。私の妄想は果てしなく広がっていきます(笑)。
万太郎は裏切らない植物の世界にのめり込んでいた。一方、田邊教授は裏切られる大学の世界に没頭していた。同じ植物を愛する2人の運命の明暗が交錯する。悲しい結末に至るが、本来は、植物によって分かり合えた2人だったはずだ。
次の金曜日の「あさイチプレミアムトーク」のゲストは、要潤さんではなく浜辺美波さんになるようだ。物語はさらに展開していくようだ。
今週の子役は、男の子が団扇を上げながら話す姿が可愛かった。
田邊教授が、まさか亡くなる前に万太郎との仲違いを解消できなかったことに驚いた。初登場の時、田邊教授は万太郎の運命を変える出会いを果たしたように紹介されていたのに。
すえちゃん、金策に走りすぎて苦難の日々が続いているね。早く楽な暮らしをしたいけど、まだまだ先のことかな‥
来週は、「史実が!史実が!」と言う人が現れませんように。
ついに財閥の岩崎弥太郎が登場。これで植物研究がもっと進むかな?
不慮の事故の詳細は明かされないのかな?
2年後に約束の海に行ったの?田邊教授一家は。え?時系列が…
田邊の遺言ということは、海の事故で亡くなったのではなく、まさか!
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