南方熊楠が神社合祀令に反対していることが明らかになり、野宮から神社の森の現状を知らせる手紙が届く。万太郎は徳永の忠告を無視して熊野に植物採集に行くことを決めるが、徳永から教員の妻が水商売をしていることを指摘される。
万太郎にとって、大学にいることが良いことなのかという問題が大きなものになっているようです。世間から認められる面がある一方で、自由な活動に制限があることに加え、寿恵子の仕事についても批判されていることが万太郎にとっては辛いと思われます。
以前の万太郎ならば、熊野に向かったでしょう。しかし、大学にいることで認められる面もあり、また守る家族もいることから、逡巡する様子が痛々しく感じられました。
そんな中、早川逸馬と再会しました。久しぶりに、万太郎のクシャクシャな表情を見ることができました。逸馬から紹介された永守氏という支援者を得て、万太郎の活動に光が当たったように思えます。最近暗い表情が続いていた万太郎が、明るくなることを期待しています。
徳永にとっては、お国と万太郎との板挟みがつらい状況だろう。
正直に言えば、「気持ちはわかるが、ここは大人しくしていてくれ。自分の悩みの種を増やさないで欲しい」というのが現状だ。
大学は国から資金を受け取って色々なことをやらせてもらっている。徳永が言う通りである。それはありがたいことであるが、一つのきっかけで足かせにもなる。
繰り返しになるが、徳永にとっては本当につらい状況だと思われる。
昨日、千歳の成長に驚きましたが、百喜も立派になっていて驚きました!明日は大喜も出てくるのでしょうか?
逸馬さんも登場して嬉しかったです。ドラマなのに、長年隔てての再会で涙が出てしまいました。あのような別れもあったので、万太郎は逸馬が生きているのかどうか心配しているでしょうね。
裏の話をすると良くないかもしれませんが、宮野真守さんのスケジュール的には、まとめて撮影しているのでしょうか?ドラマの中では数十年ぶりの再会ですが、撮影上は数日間の話ということで、二人の演技力が素晴らしいと感じます。メイクのおかげでもあるでしょうが、二人の若い頃と現在の積年感、そして数十年ぶりの感覚がすごく良く表現されています。名演技ですね。
史実として、東大に水商売のクレームが寄せられ、これが大学を辞めるきっかけになったと言われています。しかし、このドラマでは、南方熊楠を登場させ、その事件に絡めて描いています。非常に巧妙な構成力と発想力が光る作品です。逸馬が寿恵子に「ご主人の名前は?」と尋ねた後、自宅の万太郎のアップが映し出され、寿恵子が逸馬を家に連れ帰る展開は素晴らしいです。脚本家の長田さんは、舞台や演劇の脚本家としてのキャリアが豊富で、演劇はドラマよりも制約が多い分、ストーリー展開や場面転換が巧みになると言われています。多くの演劇脚本家が、朝ドラや大河ドラマなどの長編作品を面白く描けるのは、そういった理由からだと思われます(もちろん、全ての場合がそうではありません)。最後まで全力で15分間を駆け抜ける本作は、朝ドラや懐かしのシーンだらけの作品とは一線を画し、まだまだ面白いです。まるで尻尾までアンコの詰まった鯛焼きのような作品です。
今日は何とも言い難い日でした。万太郎の自由への葛藤がありましたが、家族を守りたいという気持ちが伝わってきて切なかったです。そして、早川さんの登場は本当に嬉しかったです!予想外でした。徳永教授も、自分の立場や大学を守ることを考えると、ああ言ってしまう気持ちも分かりますね。ただ、徳永教授は万太郎の才能を理解している人でもあります。寿惠子さんは今日もしっとりとして可愛かったです。
水商売への苦情は、史実通りに描かれましたね。徳永教授は万太郎を守ってくれています。留学から帰国して人が変わってしまったように見えましたが、本質は変わっていないように見えました。槙野の才能も認めています。万太郎にとって最高の居場所を作ってくれています。ただ、万太郎が調子に乗りすぎていると思いました。子供たちの会話を聞いて、自分が出過ぎた真似をしてしまっていることに気づいたようですね。
しかし、逸馬さんの「身分は大事か?」という言葉に背中を押され、やはり自分のまま生きていく道を選ぶのでしょうか。土佐の偉人には「自由」という言葉が似合います。おおらかな中にも芯の通った県民性があり、人懐っこく嘘やごまかしが嫌いです。高知の良いところですね。
昔は、強い力に従わなければならない時代があったと思います。それでも、早川さんに再会できたことは素晴らしいことです。どんなに大変な世の中でも、成功する人は良い出会いや運を持っていることを実感します。
早川逸馬(宮野真守さん)が再登場したことは嬉しいです。広瀬佑一郎くんや槙野綾も良いですが、佐川時代の登場人物は、万太郎の視点で見ることができ、同窓会的な安心感があります。 早川は、第5週「キツネノカミソリ」以来の登場です。万太郎が逮捕された時に逸馬さんがかばってくれたり、タキお婆ちゃんがカゴで駆けつけてくれて助けてくれたことがあります。彼は植物分類学を目指すために上京を決意し、竹雄が相棒でついて来て、土佐編の最終回になります。
エンドカードに表示された植物図鑑は「オオキツネノカミソリ」でした。オオキツネノカミソリを調べたところ、キツネノカミソリの変種だということがわかりました。第5週でキツネノカミソリの早川逸馬と槙野万太郎が大物になり、119話で再会を表現する花に相応しいと考えました。
万太郎は「立場」ができ、守るものが増え、足かせも増え、自分の進む道に迷いが出てきました。しかし、今、逸馬の再来が万太郎に明るい光を与えてくれそうです。精神的にも物理的にも。
今日の二人の再会シーンは胸が熱くなりました。
万太郎と早川さんの再会が嬉しくて涙が出ました。早川さんはいつも信念の人です。万太郎も迷わず突き進んでいきましょう。明日は藤丸さん、竹雄、そして綾と一緒に酒造りの旅に出るようで、胸が熱くなります。タキおばあちゃんを思い出しました。土佐の桜の枝もかなり太く長く成長していることでしょう。
すえちゃんの商売にケチをつけたのは徳永教授ではないでしょう。むしろ、徳永教授は万太郎が忠告を受け入れない可能性を考えて、伏せていたものを出さざるを得なくなった感じでした。それまでは徳永教授が留めていてくれていたのでしょう。徳永教授は日本文学が好きでしたから、その日本文学を生み出した自然も大事だと思っているでしょう。国の方針と板挟みになっていることでしょうね。
万太郎を援助してくれる人が現れたことは良かったですが、まさかの早川さんがその橋渡しをしてくれるとは驚きでした。早川さんは、若い万太郎が植物の道に進むと決断するきっかけを作った人でしたが、この終盤でこんな出番があるとは思ってもいませんでした。改めて脚本の秀逸さに脱帽です。
もう万太郎は、精神的に窮屈な思いをしながら大学に行く意味がないような気がします。万太郎が経済的に大変だった時、安定した給料を考えてくれた徳永教授でした。彼の立場を考えれば、言っていることはたぶん正しいし、大学本部から彼を守る盾にもなってくれているようです。しかし、年齢的にも以前のような高揚感が沸いてこない…。そんな時、南方さんや野中さんからの手紙を読んで、ふと自分がなすべきことへの情熱が湧き上がってきました。もう子供たちも大きくなり、今こそ万太郎は時間も確保できます。今日は旧友と会い、彼の紹介で素晴らしい出会いがありました。どう動くか、明日はどうなるか、毎日が楽しみです。
多くの人が、水商売という言葉を本来の意味とは異なる解釈をしているようです。おそらく、「水」という言葉がついているため、「酒」→「夜の(いかがわしい)お店勤め」というイメージが先行しやすいのでしょう。
おすえちゃんのお店は、流れる水のように日銭も安定しない時代であり、まだ「会社」「雇用(契約)」というシステムも定着していないため、立派な水商売でした。リアル万太郎さんは、周りの人にも失礼で横柄な態度を取ることが多かったようです。大学で月給を頂いているにもかかわらず、奥さんにこうしたことをさせていたら、「こんな安月給では足りない」と月給アップを催促されるかもしれません。脚本では、このような点をやんわりと表現するようになっています。
「冷やかしの商売じゃなく、部屋貸しって聞いたけど?」というセリフが良いなと思いました。また、南方熊楠に会いたいと願う万太郎の気持ちが上手く表現されていて、感心しました。
そして、逸馬さんと万太郎が無事に再会できたことは良かったです。神社の森を守ってもらえるようお願いできると良いのですが。
大学では、研究上で例外があるものの、「ですが」や「しかし」といった言葉は非常に歓迎されません。今日のシーンでも万太郎さんは黙っていました。迫害を受けることを避けるためです。 このドラマでは、大学という場でのパワハラやアカハラの起源、学歴のない者や市井の者が低く卑しく扱われることなど、予想以上に多く描かれていると思います。それをやり過ごすのに、「自分を信じる」や「他人の雑言を安易に引き受けない」ということが大事だということも示されています。学問を含めた体制に寄りかかってもうまくいくのは、ほんの一握りの強者だけです。人生を深く理解するためには、ゆらぎがあっても「心」が必要だと再認識しました。
徳永教授が万太郎を思う言葉は、まるで親からの忠告のようでありがたいですね。しかし、山桃の木を植えた万太郎と逸馬さんの関係が、土佐の酒蔵の話から繋がったことがわかりました。逸馬さんが山桃の実を食べてむせるシーンは、宮野真守さんのアドリブのようにも見えました。また、寿恵ちゃんの髪にも白いものがあるのが見受けられました。
徳永の言い分はもっともで、当時の待合茶屋はラブホテルのように利用されていることが多く、水商売と見なされるのは仕方がないでしょう。このドラマでは、寿恵子の経営する待合は現在の高級クラブのように描かれており、それも一種の水商売だと思われます。また、明治時代であれば、女性が収入に依存していることは非難の対象になったでしょう。職業に関しては意見が分かれますが、職業によっては評判を毀損されることも現実です。徳永の言い分は、研究室の責任者であり、常識的な考え方だと思います。一方で、万太郎は自由人すぎるということもあるのかもしれません。
料理屋を含めた接客業は水商売と呼ばれることがあるようですが、あまり間違っているとは言えませんね。ただ、それがどうということでもありません。迷惑をかけていなければ問題ありません。
万太郎が「逸馬さん…」とつぶやいた時、私は背筋がぞわっとなりました(良い意味で)2人が再会できてよかったです。
史実通りの描写ですね。水商売ではないというコメントもありますが、お酒を出して芸者遊びをしてもてなす場の女将ですから、これは水商売と言われても仕方がないと思います。教授の言うようないかがわしいことをする場ではないとしても、田邊教授のように何をネタに攻撃されるかわからない立場であると感じました。万太郎が庇おうとする中、ここ数日は苦しい状況でしょう。
一方で、史実と違って子供を増やさず、またこれ以上子供を失わない描写にホッとしました。オソノちゃんの早すぎる死はあまりにも辛かったので、ここで史実と異なる展開になってくれたことにほっとしています。あと2週間、良い結末に向かって進んでほしいですね。
息子が市役所職員になったのです! そして、お父さんよりも稼いでいるかもしれませんね。
早川逸馬さんは、万太郎が道に迷ったときに背中を押してくれた人です。今度は救世主を連れてきてくれました。
万太郎は言います。「逸馬さん、あのときは本当にありがとうございました。逸馬さんが守ってくれなかったら、今の私はここにいないでしょう!」確かに、あのときに捕まったままだったらどうなっていたのでしょうか。
資産家が意味のあるお金の使い方を探して、図鑑の発行だけでなく、「10万点の標本の保管」を申し出てくれたとのことです! 永守さん、ありがとうございます! 万太郎にもようやく光が見えてきました!
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