山本虎鉄?いえ、山元虎鉄です。
■第25週「ムラサキカタバミ」あらすじ
万太郎(神木隆之介)は、自分の植物学への信念を貫くために大学を辞職しました。
そして、時代は変わり大正12年。東京を襲った関東大震災は下町を焼き尽くし、十徳長屋も被害を受けました。
万太郎たちは、間一髪で持ち出した標本と共に寿恵子(浜辺美波)の店に避難しました。落ち込む万太郎でしたが、焼け野原で見つけた「ムラサキカタバミ」に勇気づけられました。一方、寿恵子も大きな決断を迫られていました。
4月にスタートした『らんまん』も残り2週となりました。万太郎たちの運命は…。
今朝の波多野さんと藤丸さんの演技に感動しました。2人は素晴らしく魅力的で、彼らが演じることがらんまんを面白くしていると思います。最近は、朝ドラで晩年期をあまり描かないパターンが多くなっています。あっても数十年後を飛ばしてちらっとしか描かれないことが多いです。昔の朝ドラは、役者さんが途中から交代して演じていたのに対し、今は一人の役者さんが演じます。最近は最後にちらっと老け顔メイクで晩年期を少し演じることがありますが、皮膚のたるみなどがないため、違和感があります。私たちは若年期、中年期、老年期、そして晩年期において主人公の思いや悩み、間柄の変化を見ることで、その人生に共感し感動します。朝ドラは、若年期だけでなく、晩年〜老年期の主人公も見たいと思います。
貴重な資料をおんぼろ長屋に置いていた時、管理がずさんで万が一火事や大雨の雨漏りが起きた場合、どうするか心配していました。案の定、関東大震災で被害を受けたとのことでしたが、部分的であったようでホッとしました。これからの行く末がどうなるのか、期待と不安で見守っていきたいと思います。
寿恵子さんが新しいオフセット印刷機を買い、家を建てることを決断したのでしょうか。もし長屋が燃えた場合、リトグラフの印刷機は大破してしまったことでしょう。ショックで立ち直れそうになくなった時、路上でムラサキカタバミを見つけて、この花も頑張って咲いているのだから、自分も頑張らなければと思い、発奮するのかもしれません。私はそれを見て、寿恵子さんが新しい印刷機の購入を決断するのではないかと勝手に想像してしまいました。
史実では大学を辞めるのは、ずっと後のことでしたが、それで話がスムーズに進むのであれば問題ありません。下手な脚本家ならば文句を言いたくなりますが、ここまで史実と創作を上手にミックスしてきた脚本家ならば、信頼できます。
一方で、大河ドラマはあまり良くありませんね。万物を研究対象にした「南方熊楠」は登場しないまま、登場人物たちを右往左往させました。本当の「知の巨人」である日本が世界に誇る男性であり、昭和天皇にご進講を行い、御製に詠われた男性です。
もし最終回のエンディングが万太郎と寿恵子のツーショットスマイルであれば、何も言うことはありませんね。
「草花」のタイトルが毎週ついているということは、最終週は妻の寿恵子にちなんだ植物の名前が使われるのかもしれませんね。
大学を辞めるというのは、史実とは大きく異なる展開になるのでしょうか。反権力のヒューマニストとして描かれすぎて、大衆に受けそうなキャラクターになっているようにも感じますが、それはそれで面白いですね。
残り2週間となりましたね。寿恵子さん、綾さん、そしてベッピンさんたちの共演も最後となるのでしょうか。寂しい気がします。
実際、槙野さんが住んでいた練馬では被害も少なかったと聞きました。
昭和天皇へのご進講は、是非とも取り上げてほしいですね。
ラストは「駆け足」でしょうか。
槙野さんが聖人のように描かれてきているのはちょっとおかしいですね。もっと人間くさいキャラクターにしてほしいと思います。
寿恵子さんの大きな決断とは何でしょうか?
コメント