朝ドラ「虎に翼」多岐川幸四郎役の滝藤賢一が体を仕上げてきていて笑った

虎に翼

多岐川幸四郎はふんどし一丁で、縁起を担いでよく滝行に臨むが、周辺にお気に入りの滝がないため、代わりに庭で水行に励むことが最近の日課となっています。その際、汐見圭(平埜生成)が桶で水をかける役を担っています。

多岐川は何カ月もかけて考え抜いた家庭裁判所に必要な「5大基本性格」を発表しました。この発表の際、汐見が書き取りを行い、寅子が水かけを担当しました。多岐川は寅子に対して、もっと派手に水をかけるよう指示しました。

その「5大基本性格」とは、「独立的性格」「民主的性格」「科学的性格」「教育的性格」「社会的性格」です。多岐川がこれらを発表する間中、水行が続きました。そして多岐川は寒さに耐えきれず、「寒い!」と叫びました。

もうこれが『虎に翼』の良いところですね。シリアスで真面目な話を軸にしながら、重い気持ちになりすぎない絶妙な配慮で、視聴者を次回や次週に引き込んでくれる。苦笑いや感動で締めくくられる展開が魅力的です。

今朝も浮浪児問題やヨネさんとのすれ違いというシリアスなテーマにもかかわらず、轟さんのおかげで和らぎました。だからこそ、私はこのドラマが好きです。多岐川や轟さんのような、竹を割ったような性格の人々は、朝ドラのオアシスですね。

多岐川の奇行もさることながら、その奇行に対して普通に対応する汐見と、その二人に振り回され続ける寅子の対比には、朝から笑わせてもらいました。滝藤さんは細身だと勝手に思い込んでいましたが、実際は着痩せするタイプだったのですね。見事な細マッチョぶりに驚きました。

伊藤沙莉さんの素晴らしさは、困った状況に直面したときの表情にあります。理不尽さを感じた時、理解を超えた時、純粋に困惑した時など、すべて異なる表情で自然に感情を伝えてくれます。まさに名優です。私は勝手に「令和の樹木希林」と呼んでいます。

感情の振れ幅が大きく、感動と笑いが入り混じります。多岐川さんの滝行に付き合う寅子、好みの滝がないというシチュエーションも笑いを誘います。嫌そうな顔で付き合わされる寅子の「ハイッ!」という掛け声も、いいアクセントです。多岐川さんが大事な「5大基本性格」を水浴びしながら読み上げ、汐見さんが書き取るという滝行コントは、笑いすぎて涙が出ました。

また、念願の裁判官への第一歩として、最高裁長官の星さんから直々に辞令を受けたシーンもありました。頑張ってほしいです。クセ者3人組の再会も感動的でした。小橋がスラれたことをきっかけに、轟法律事務所で寅子、ヨネ、轟君の再会が実現しました。ヨネは厳しい態度でしたが、轟君は再会を喜んでいました。憲法第14条が書かれた壁の前での再会は特に感動的でした。

道男が小橋の顔を掴んで脅しているシーンもありました。そんな中で、小橋と稲垣を見た轟君が驚いている様子も面白かったです。突然の同窓会のような再会シーンが続きましたが、皆が再び会えて良かったです。

正月から呼び出され、水かぶりの手伝いをさせられたシーンも印象的でした。多岐川が5大性格を発表し、汐見がそれを書き取り、寅子がそれを見せて多岐川が説明するシーンは、まるで手品師のようでした。星最高裁裁判所長官からの辞令を受け、家庭裁判所判事兼事務官として新たな一歩を踏み出しました。

視察中に小橋がスラれたことを発端に、寅子が道男に気づき追いかけた先で、カフェー燈台で轟法律事務所に出会う場面もありました。ヨネとの再会もうまくいかず、轟君は再会を喜びましたが、ヨネの嫉妬心が見え隠れしました。道男が外で小橋に絡んでいるシーンもあり、外に出たところで再会が続きました。轟と稲垣が泣きながら抱き合うシーンも感動的でした。

滝行の場面には驚きました。寅子が最高裁判所長官から直々に辞令を受け、長い道のりを感じました。視察中に轟さんとヨネさんに出会いましたが、轟さんの性格からして、生きて再会できたことがわかり、感動的でした。ヨネさんの暗さは変わらず、戦争孤児としての苦労が垣間見えました。

『パワハラ』『モラハラ』『セクハラ』が満載の5原則の発表には笑ってしまいましたが、このシーンを不愉快に思う人もいるでしょうし、微笑ましく見た人もいるでしょう。信頼関係という言葉で片付けるには簡単すぎますが、それだけではない複雑さがあります。私はこのシーンを微笑ましく見ました。

今日の放送では、寅子がヨネさんと再会し、香子ちゃんにも会いました。ヨネさんは以前と変わらず、香子ちゃんも寅子に対して妙に冷たく接しているのがとても印象に残りました。この作品はテンポが速いながらも内容が非常に濃く、放送2か月半で寅子が念願の裁判官に上り詰めたことに驚きました。

多岐川さんが寅子だけを家に呼びつけたのは、ヒャンちゃんや香子ちゃんのことを小橋さんや稲垣さんには内緒にしておきたかったからです。もし小橋さんたちに知れると大変なことになると考えてのことでしょう。寅子が「香子ちゃん」と呼んだのは、状況を理解してのことですね。

ラスト1分も爆笑でした。シリアスなやり取りから、混乱の中での同窓会、笑顔の輪の中で困惑気味の戦災孤児たち。「帰ってきた同窓生シリーズ 同窓会編」と名付けたいくらいの内容でした。

多岐川さんも轟さんも、いい意味で非常にインパクトがありますね。個人的には、お札になりそうな立派な顔立ちだと思います。多岐川さんが寅子をわざわざ呼び出したのは、香子ちゃんと顔を合わせる機会を作り、時間をかけて少しずつ昔の関係に戻ってもらおうという配慮なのかもしれません。

「独立的性格」の「独」が新字体だったのが少し気になりました。この時期の手書き文字だと旧字の方が自然ではないでしょうか。細かいことを言ってすみませんが、新字体が全くあり得ないわけではないかもしれません。

多岐川さんの行動が面白かったのはもちろんですが、伊藤沙莉さんの自然な引いた表情があってこそ、その面白さが際立っていました。香子ちゃんの真顔の「ごゆっくり」も、『こんな人とごゆっくりしたくないですけど?!』と笑わせてくれました。

多岐川さんはやはり変人で、冬の寒い中で滝行ならぬ水行をする姿には驚きました。縁起担ぎとはいえ、高齢の彼が心臓発作でも起こしたらどうするのかと心配になりました。理由もわからず手伝わされた寅子はいい迷惑ですね。

滝藤さんの鍛えられた筋肉には驚きました。ナイスマッチョです!また、長官自ら桂場、久藤、多岐川を三大変人に認定していたのも笑いました。

正月に電報で呼び出して水をかけるのは寅子だけで、小橋は呼ばれなかったようですね。香子ちゃんに「寅子は家に連れてくるな」と言われているのに、それでも呼び出す多岐川さんの行動には驚きました。

滝藤さんの体が仕上がっているのを見ると、鎌倉殿の山本耕史さんを意識しているのかもしれません。正月に電報で呼び寄せてのまさかの展開は、まるでドリフのコントを見ているようで朝から笑ってしまいました。

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