高等試験の受験を断念した後、消息が不明となっていた大庭梅子(平岩紙)。
梅子と息子たちの前に現れた遺言書。その場には轟とよねの姿もありました。
「この家の財産は俺のものになるはずだったんだ!」と叫ぶ人物がいます。
梅子と再会し、抱き合う寅子。
もめる息子たちの姿が目立ちます。
「あなたが悪いんですよ」と、姑の大庭常(鷲尾真知子)は言い放ちます。
そして、高笑いをする梅子。
その時、どこからともなく聞こえてきたあの人の声「俺にはわかってたよ」ーー。
毎週テンポがよく、尺稼ぎの捨て週がなく物語が動いていてとても面白いですね。まだ折り返し地点だとは思えないほど濃密な展開です。前半では結婚や出産、家族との死別といった重要な出来事が次々と描かれましたが、後半がどのようになるのか楽しみです。
戦前の民法がそのままだったら、跡取り長男がすべてを相続していたでしょうが、改正後は3人の子供たちに平等に相続権があるため、長男が「この家の財産は俺のものになるはずだったんだ!」と主張するのでしょうね。
高等試験は受けられなかったものの、法の知識を持つ梅子は改正後の民法を理解しており、次男や三男にも相続権があること、姑には相続権がないことを告げて高笑いする姿が印象的です。
もしかしたら、実は籍が抜けていなくて梅子が半分、子供たちがそれぞれ1/6を相続し、姑には相続権がないという展開も考えられます。姑が梅子を出来の悪い嫁として女中以下に扱ってきたため、法に則った「ざまぁ」が展開されることを期待しています。
梅子さんの件があらすじサイトに出たときから、弁護士ではない寅子が轟たちを紹介して依頼すると思っていました。轟の言った「生きていれば道は違ってもやがてまた交わる」という言葉が心に響きます。感情を抜きにして仕事から始めるのが良いと思います。いつか香淑のことも話せる時が来るでしょうね。
当然なコメントかもしれませんが、年を取っても様々な役を演じられる俳優さんは本当にすごいですね。故市原悦子さんのように、見た目ではなく演技力や味のある俳優さんは素敵だなと思います。
旧民法の家督相続が廃止され、兄弟は均等に相続できるようになりました。梅子の夫は古い人間ですから、新しい民法下でも長男に全財産を譲るという遺言書を書いたと思います。しかし、遺留分の問題もありますね。その結末は、民法を少しでも学んだことがある人なら予測できるでしょう。
新民法が施行された直後は混乱が生じたことは明らかです。三男を連れて家を出た梅子の逆襲が始まります。寅子も新民法が定着するまでは、遺産相続争いに巻き込まれて苦労したのでしょうね。来週の平岩紙さんが演じる梅子がどのように物語を動かしていくのか楽しみです。
まだ始まって3ヶ月も経っていないのに、この濃密な内容は驚きです。女性が自分の権利を主張する話は苦手なこともありますが、このドラマに登場する女性たちはたくましいので安心して見られます。梅子に何があったのか、そして姑との和解があるのか(なさそうですが)気になります。月曜日が待ち遠しいですね。
今のところ、私が見た朝ドラの中で最高傑作だと思っています。後半もだれずに進んでほしいですね。
予告を見ただけでも、来週も波乱の予感がします。ずっと自分を抑えて嫁として我慢を重ねてきた梅子さんを応援したいです。遺言書はどうなっているのでしょうか。そして梅子さんはなぜ笑っていたのか?寅子が叫んでいたのは何故なのでしょうか。月曜日が待ち遠しいです。
寅子は家裁判事として、よねさんは轟弁護士の助手として仕事をしており、かつての級友・梅子さんの窮地にかかわるうちに徐々に距離が縮まっていくのかもしれませんね。感情を交えない接点の持ち方のほうがいいのかもしれません。早くみんなで集まって竹本で甘い物を食べたいですね!先週からこんなことばかり言っている自分に気づきます。
ところで桂場さんがフォークで食べようとしていたのは何だったのでしょうか?エビ型の団子?そんなものあるのでしょうか?
新民法が施行され、家裁ができて戦災孤児の扱いを担当したことから道男を取り上げたのでしょう。来週は家制度の戸主の権利がなくなり、「遺言書」の扱いと遺産相続の争いがテーマになります。そこに梅子さんが姑と張り合う姿が描かれています。民法が変わった核心部分に触れるので従来の考えと新しい民主化の流れがぶつかるところが興味深いです。
道男も寿司屋に住み込みが決まったのですが、はるさんが枕元で抱きしめた効果なのか、「小銭を盗んでその日暮らしするより、あたたかい布団に寝て三食食べられるほうが良い」と、人の優しさを受け入れるようになったのだと感じました。
離婚届を突き付けられて追い出された梅子さんが何故、大庭家にいたのか、来週明かされるのですね。楽しみです。
家督相続の制度が終わり、長男だけでなく子ども全員に相続権があるという展開。ただ、遺言書には何が書かれているのか?そもそも梅子さんは離婚届を出したのか?来週はドロドロ展開になりそうです。梅子さんが幸せな結末になることを願っています。
正式に離婚していなくて別居だったのだとしたら、旧法では長男が全財産を相続するはずが、新法では配偶者である梅子が半分、残りの半分を兄弟で等分することになります。だから長男が「遺産は俺のもののはずだったのに」と発言するのでしょうね。
梅子は離婚され、旦那は若い女と再婚する予定だった…というのが梅子の前回の登場シーンの最後でした。その梅子が臨終に立ち会っていたのはなぜか?相続や家制度が法律上ガラリと変わったが、まだ浸透していない段階なので、各々自身の立場がわかっていないのでしょう。
新民法がその効力を発揮し、梅子の旦那(故人)の遺産半分を梅子が相続し、残り半分を三人の息子で分割相続することになるでしょう。それで遺産を全て相続すると信じていた長男がキレた、という展開だと思います。
調停の場に梅子さんと鷲尾さん以外の女性がいましたね。不倫相手でしょうか、それとも長男の配偶者でしょうか。入籍は果たせなかったけど遺産を全額不倫相手に、なんていう遺言書だったのでしょうか。梅子さんは高笑いしていましたが、嬉しそうには見えませんでした。
鷲尾さん、カムカムでは第1期主人公宅の明るいおばあちゃん役だったのに、演技の振り幅がすごいですね。
お兄ちゃん…生きてる?いつもは「俺にはわかる」だったのに「わかってたよ」なのはなぜでしょう?花江ちゃんが待っていてくれたことを「わかってたよ」という意味でしょうか?答えが出ていないと「わかってた」とは言わないですよね?寅子の「お兄ちゃん遅い!」がまた聞きたいです。
金曜日のニュース(16時台)でNHKの解説委員がその週の放送に関連する史実を解説していて、大変勉強になります。
なるか、梅子さんの復讐。どんな展開があるのか、来週が楽しみです。
「俺には分かってたよ」という直道お兄ちゃんの声っぽかったですが、来週は大庭家ウィークですね。
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