朝ドラ「虎に翼」道男と花江ちゃん「俺にはわかる。恋は人を笑顔にする」

虎に翼

猪爪家。多忙を極める寅子の夜食として道男が持ってきた不格好な稲荷寿司が出され、花江は「かわいいわよねえ。お漬物でも切ろうかしらん」と話します。

「ずいぶんご機嫌ね」という寅子に対して、直人は「道男が来たからだよ」「俺にはわかる。恋は人を笑顔にする」と述べて「花江が道男を?まさか」と寅子を驚かせます。

しかし直人はさらに「昔おばあちゃんも言ってた。まさか寅子と優三さんが一緒になるなんて。人間、何があるかわからないって」と話すと、寅子と直明は顔を見合わせてフリーズしてしまいます。

直人くんは本当にお母さんが大好きなんですね。弟の直治くんよりも、大人の世界に憧れて、いろいろと想像力を働かせている様子が伺えます。道男が来るとお母さんが少し浮き浮きしている感じがするのもわかりますよね。でも、直道さんの代わりになれる人はいないので、その点は心配ないでしょう。

道男にとって花江ちゃんは、昔のCMに出てきた「きれいなお姉さん」のイメージが強いのでしょうね。そして、割烹着が似合う母性を感じる存在でもあります。少年から青年へと成長しつつある男子にとっては、むしろ「もったいなくて恋愛対象にならない」存在なのかもしれませんね。

しかし、和田庵さんが演じる道男には、少年以上、青年未満の色気があるので、視聴者もついざわついてしまうのでしょう。華丸さんが、某80年代アイドルの「あの頃」に似ているとおっしゃっていましたが、個人的には和田さんのほうが圧勝だと思います。当時の「トリオ」の中では、彼が一番のお気に入りでしたから。

道男君は花江さんのことを姉のように思っているのではないでしょうか。休日には実家がないため猪妻家を訪れ、花江さんに愚痴を聞いてもらいながら、家族の温かさを感じているのだと思います。花江さんも、道男君のことを年齢の離れた弟のように感じているのでしょう。花江さんの本当に好きな人は直道さんだけだと思います。

花江さんは過労状態にあるため、家族の労りの言葉よりも道男の言葉に癒されることがあるのかもしれません。時には、可愛い年下の男の子の言葉にドキドキしても良いのではないでしょうか。しかし、現実的には花江さんは母としての分別があるでしょうし、道男も他の女の子を連れてくるかもしれません。かつて花岡にも同様のことがありましたから。

道男が「猪爪家の子どもになりたかった」と言ったのは本心でしょう。花江のことは大好きなきれいなお姉ちゃんという感じで、寿司屋での修行がある程度終わったら恋人や結婚相手を作り、猪爪家のみんなに紹介するのではないかと思います。

むしろ心配なのは、花江が毎日の家事の負担で押しつぶされそうになっていて、道男が来ることを心の拠り所にしている点です。周囲に頼れるようになれば、この問題も解消されるのではないでしょうか。

寅子も家庭内にもっと目を向けるべきですね。

花江ちゃんの気持ちは恋なのかもしれません。息子と同じくらいの年齢の男の子に対してどう感じているのか、この朝ドラは多様性を意識しているようで、ありえないことではないのかもしれません。

予告の直道が「俺にはわかってたよ」と言ったのは何を指しているのでしょうか。私の希望としては、「直道さん一筋です」と言ってほしいです。

今週は、家事を一人の女性に任せるのではなく、みんなで分担しようというテーマが取り上げられているようですね。梅子さんや花江さんも家のことを任されている様子が描かれています。

先週の予告で「俺にはわかる!」という声が聞こえましたが、あれがどの場面で聞こえるのか楽しみですね。

木曜日と金曜日の「虎に翼」エピソードでは、一応の区切りがつくようですが、ドキドキする展開が続くでしょう。しかし、最終的には皆さんが収まるべき所に収まるのではないかと思います。花江ちゃんの過労や心の闇も気になりますが、梅子さんの高笑いがヤケなのか、何かを企んでいるのか、その結末が怖くもあり、潔いものなのか興味深いです。

花江ちゃんは18歳で結婚し、すぐに子供が生まれたため、まだ35歳にもなっていないのではないでしょうか。まだまだ若いので、年下の少年と恋愛関係になっても応援したいですね。

花江ちゃんのワンオペ具合を大変だと言う人もいますが、寅ちゃんと役割分担ができている点では良いのではないでしょうか。現代なら夫を失った後、外で働きながらの子育てがもっと大変だと思います。

道男は親にまともに育てられなかったため、花江やはるのような存在は聖母のように感じているのかもしれません。猪爪家の人々と比べれば、そのあたりの感受性は鋭いのでしょう。

道男が一生懸命作ったいなり寿司を持ってきてくれたり、会うたびに「可愛い」「綺麗」と言ってくれることは、家事育児に追われる花江ちゃんにとって嬉しいことなのでしょう。

森田望智さんが花江役を演じる以上、何かやらかすのではないかと思うのは偏見でしょうか?寅子の弟も花江さんに好意を抱いているのかと思いましたが、今朝の様子ではそこまでではないのかもしれません。

花江ちゃんの長男が冷静な態度を見せ、だんだん大人になってきた様子が微笑ましいですが、内心複雑な気持ちもあるのでしょう。物分かりの良い息子として成長している姿は切なくもあります。

戦争で長男が戦死した場合、長男の嫁が次男にすぐに嫁がされたという話もあります。母方の祖母の話ですが、本当にさまざまなケースがあるのですね。

花江ちゃん、はるさん、優未は、道男が美人にしか懐いていないように見えます(笑)。

道男が「花江ちゃんの子供になりたかった」と自覚し、自分の気持ちは愛ではなく甘えだと認識したようです。さて、二人はどうなるのでしょうか。

直人が言っていることは、実は母親ではなく別の人のことを指しているという脚本の上手さには感心しますね。

恋は人を笑顔にする。僕もそう思います。道男が言い出してから、花江を女性として見てしまうのも仕方がないのかもしれません。

「俺にはわかる…」という言葉には深い意味があるのでしょう。

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