航一(岡田将生)は、寅子(伊藤)と優未(竹澤咲子)を連れて麻雀大会の見学へ。優未を見た途端、太郎(高橋克実)は泣き崩れた。どうやら、長岡の空襲で亡くした孫娘に似ているらしく…。そんな太郎を航一は抱きしめ、「ごめんなさい、ごめんなさい…」と謝った。
寅子は、「私がお支払します!」と言ったものの、それをすぐに引っ込めました。航一さんが部屋を出て一人になりたかった気持ちを瞬時に察知したのでしょう。ハンカチをさっと出した優未は、杉田弟の話を注意深く聞き、このおじさんがなぜ泣いているのか、その痛みに対して何ができるのかを即座に感じ取りました。
基本的に無神経なタイプの寅子と、「私は私」を貫き通す優未は、ストレートに思ったことを言う点で似ていますが、人の痛みや苦しみ、喜びを感じ取るエンパシー力は非常に強く得意です。この点で親子はよく似ています。
航一さんの「ごめんなさい」に関しては、次週の予告で「あの時の罪を償えていない」というセリフがあったので、新潟の空襲や戦争に関与していた可能性があり、罪の意識があるのかもしれません。しかし、その後の「秘密です( ̄b ̄)」というセリフには、誰かの意図を感じざるを得ませんでした。
以前、寅子が花岡さんの奥さんに向かって「ごめんなさい」と言ったことがありましたが、あれも責任はないものの、もっと自分に何かできたのではないかという生者の罪悪感的な「ごめんなさい」だったのかもしれません。
みんなそれぞれの悲しみを抱えて生き抜いています。特に戦争という避けられない状況においては、先人たちの苦労が偲ばれます。私自身、戦争体験者の話を直接聞く機会はもうないなと思います。
寅子が花江と衝突したあの夜から、寅子が「ごめんなさい」と謝るシーンが頻繁に挟み込まれるようになりました。寅子は謝る時、なぜ自分がそういう言動をしたのかをきちんと説明します。人の言動だけでなく、なぜそういう言動をしたのかを考えることが大切だと感じます。
会社で同僚に不機嫌な対応をされた時、以前は怒っていた私も、今では体調が悪いのかもしれないと考えるようになりました。謝らなくても、心の中で「ごめん」と思うことが大切です。航一さんが戦時中に責任のある地位にいたのか、史実なのかはわかりませんが、東京などの空襲の際に助けを求めた人を助けられなかったのかもしれません。
優未が杉田さんにハンカチを渡していたシーンは印象的でした。若いのに人を思いやることができる子だと思いました。
太郎が酔っ払って大袈裟に泣くシーンの後、戦争で娘や孫を亡くし独り暮らししている姿には、地域の根回し役として生きる理由が感じられました。
記事の内容はネットの意見ばかりで、視聴者の意見が多すぎると感じました。このドラマは面白いですが、昭和の頃には「ハグ」が存在しなかったという点には違和感があります。
私は以前、無神経な言い方をしてしまいましたが、あなたも辛い思いをしていたのですね。知らずにごめんなさいという意味だと思っていました。しかし、自分のせいで死なせてしまったという意味の「ごめんなさい」だったのでしょう。だから、戦時中何をしていたのか秘密だと言ったのでしょう。
長岡は軍需工場があり空襲を受けました。来週の「ごめんなさい」の意味が明らかになるかもしれません。来週は「七人の子」というタイトルで、昭和27年が舞台です。ラジオの「ひるのいこい」の音楽が流れることを期待しています。
今日の高橋克実さんの慟哭シーンは本当に圧巻でした。拭いようのない悲しみが存分に伝わり、名演技でした。『ショムニ』でのコミカルな演技も印象的でしたが、この方は名優ですね。
史実通りであれば、総力戦研究所で模擬内閣の司法大臣・内閣法制局長であった航一が、日米開戦前に模擬内閣が出した「日本必敗」の結論がそのまま現実となり、正確に予測していたのに戦争を止められなかった悔いがこの場面で抑えきれなかったのかもしれません。
高橋克実さんは、故郷で振り切った演技をするだけだと思っていたら、なんと魂の演技を見せつけてくれました。空襲後の世界が見えるような、まさに役者魂の集大成を見せつけられました。私も感動して泣いてしまいました。岡田将生さんも別人のようで、こんな演技ができるとは驚きました。引き込まれますね。
美佐江ちゃんの登場を待ち望んでいましたが、来週までお預けでしょうか。
「ごめんなさい」の意味を考えることもできないくらい、高橋克実さんの演技に引き込まれ、朝から号泣してしまいました。あと2か月でこのドラマが終わることを考えたくないほど、毎朝楽しみにしています。
今週は特に難しい週でしたが、一人一人がそれぞれの歴史を背負って戦後の大混乱の時期を生き抜いてきたことがわかりました。来週以降、朝ドラらしい説明があることを期待しています。
杉田兄の慟哭には胸を打たれました。杉田兄の苦しさや悲しみが痛いほど伝わってきました。彼には、戦争で娘と孫を亡くした辛い過去があり、そのことをまだ受け入れきれていないのでしょう。仕事に打ち込むことで悲しみから逃れようとしている姿が見えました。傲慢に感じていた杉田兄の胸の内を垣間見て、人は表面的なことだけでは判断できない、様々な思いを抱えているのだと感じました。
太郎が眉間にシワを寄せて号泣する姿を見て、私も号泣してしまいました。また、『この世界の片隅に』を早朝一人で見に行き、映画館を出ると当時幼かった娘とママが迎えに来てくれて、手を握る娘と重なり号泣してしまったことを思い出しました。
戦後は大変だったけれど、復興して幸せになったと漠然と思っていましたが、実際には肉親を亡くした悲しみを抱えた人が多かったのだと気付かされ、涙が出ました。予告からすると、航一は戦時中に誰かを意図せずとも見殺しにしてしまったのかもしれません。
戦争を始めてしまったり、ポツダム宣言受諾を遅らせたりと、職務上何かに加担せざるを得なかった過去があるのかもしれませんね。
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