『おむすび』終盤の展開と視聴率の真実:演技力、ちびひなた、そして真紀ちゃんの謎

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主演の演技力不足が物語の説得力を損なわせる朝ドラの現実

朝ドラといえば、半年間にわたって視聴者の朝を彩る国民的ドラマとして長い歴史を持っています。しかし、橋本環奈さん主演の『おむすび』は、残念ながら視聴者から厳しい評価を受けることになってしまいました。その理由の一つとして、主演の演技力不足が指摘されています。

橋本環奈さんは、デビュー当時から「千年に一人の美少女」と称され、その美貌で多くの人を魅了してきました。しかし、『おむすび』の米田結役では、高校生時代から30代の管理栄養士になるまでの成長を演じることになりましたが、年齢を重ねるごとに変化すべき表情や声色、立ち振る舞いに変化が見られず、「いつも同じ表情で演技が浅い」「感情が伝わってこない」という声が視聴者から多く聞かれました。

特に、結が管理栄養士として患者さんと向き合うシーンでは、専門知識を語る台詞が「覚えた台本をそのまま喋っているだけ」と感じられ、9年も働いている設定なのに「熟れ感ゼロ」と指摘されています。栄養士としての成長過程も十分に描かれないまま、いきなり4年目や9年目の姿が描かれるため、キャラクターの説得力が失われていったのです。

また、物語の終盤に近づいた第116話では、結の娘・花が中学生になり新津ちせさんが演じることになりましたが、子役の成長と対照的に、結と夫の翔也(佐野勇斗)の見た目に経年変化がないことで違和感を覚えた視聴者も多かったようです。視聴者からは「子供はまた大きくなってるのに、この夫婦は全く歳とらせないよね」という指摘がありました。

朝ドラの主演を務めるには、単に可愛らしさや美しさだけでなく、年齢や環境の変化に応じた演技の幅が求められます。過去の成功した朝ドラでは、主演女優が物語の進行とともに成長し、視聴者が感情移入できるような演技を見せてきました。

しかし、『おむすび』では、橋本環奈さん自身のスケジュールの問題も指摘されています。朝ドラの撮影中に他の映画撮影のために長期離脱するという異例の事態があり、これが物語の展開にも影響を与えたのではないかという推測もあります。

一方で、同じドラマ内で仲里依紗さん演じる姉・歩のキャラクターには「主人公感がある」という評価も。「単刀直入に言えば演技力に絶対的な差がある」という厳しい指摘もありました。歩のキャラクターは、震災で大切な友達を失うという辛い経験を持ちながらも前向きに生きる姿が描かれ、視聴者が感情移入しやすい設定となっていました。

橋本環奈さんの演技力について、別の視点からは「マンガ原作とかのキャラ全開の役が合ってる」という意見もあります。また、「紅白の司会は、決められた通り正確に進行しているという感じで、成功したと思う。そういう仕事が合っている」という分析もありました。

すべての役者が万能ではありません。それぞれの個性や強みを活かした役柄を選ぶことが重要です。しかし、朝ドラという国民的ドラマの主演を務めるには、まだ橋本環奈さんの演技力が追いついていなかったのかもしれません。

このドラマを通じて、「キャスティングの重要性」が改めて浮き彫りになりました。物語の主人公にふさわしい演技力と、半年間にわたる長丁場の撮影に耐えうるスケジュールの余裕を持った人選が、朝ドラ成功の鍵を握っていることを『おむすび』は教えてくれました。今後の朝ドラ制作においては、この教訓が活かされることを願うばかりです。

『カムカムエヴリバディ』から『おむすび』へ:新津ちせ「ちびひなた」の成長と存在感

NHK連続テレビ小説『おむすび』の第116話で、主人公・米田結の娘・花が中学生になり、注目を集めたのが新津ちせさんの登場でした。SNSでは「花ちゃん、ちびひなた!」「カムカムのひなたちゃん、大きくなったなぁ~」「ちせちゃん 背が高くなったなぁ」といった驚きの声が広がりました。

新津ちせさんは、再放送されている朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で3人目のヒロイン・るいとむぎの娘であるひなたの子ども時代を演じ、視聴者から親しみを込めて「ちびひなた」と呼ばれていました。透明感のある演技と印象的な表情で多くの視聴者の心に残り、朝ドラファンにとっては馴染み深い存在となっていたのです。

そんな「ちびひなた」こと新津ちせさんが、『おむすび』では中学生になった花を演じることになりました。小学生時代の花を演じていたのは宮崎莉里沙さん。ボーイッシュなイメージだった花が、新津ちせさんの起用により、大人びた雰囲気へと変化を遂げたのです。

この変化については視聴者からも様々な反応がありました。「小学生ではボーイッシュだった花が、ありえない変わりよう」「キャラクター設定どうなってるの??」「せめて中学生の花役の人にはショート髪にしてほしかった」という違和感を訴える声がある一方で、「大きくなっても、花ちゃんがサッカーする所は見れないのだろうな」と成長に伴うキャラクター性の変化を惜しむ声も聞かれました。

実は新津ちせさんは、『おむすび』と『カムカムエヴリバディ』だけでなく、朝ドラ『エール』では梅の幼少期を演じるなど、NHKドラマとの縁が深い子役として知られています。さらに、映画『3月のライオン』ではモモちゃん役を演じ、新海誠監督のお嬢さんとしても知られているという点も、視聴者の間で話題になりました。

新津ちせさんの起用は、おそらく話題性を狙ったキャスティングだったのでしょう。『おむすび』の視聴率が伸び悩む中、「ちびひなた」の成長した姿を見たいという『カムカムエヴリバディ』ファンの関心を引くための策だったのかもしれません。実際、彼女の登場によって「カムカムのひなたちゃん」という話題がSNSで広がり、新たな視聴者の目を集めることに成功したとも言えるでしょう。

一方で、キャラクター設定との不一致に違和感を覚える視聴者も少なくありませんでした。「小学生の花と同一人物の設定であることをまだ実感できない」という声もあり、原作がないオリジナル作品ならではの自由度の高さが、時に一貫性を欠く結果を招いてしまったとも考えられます。

また、花の変化と対照的に親である結と翔也の見た目に経年変化がないという違和感も指摘されました。「翔也に『娘が色気づくのを心配する父』、結に『無理解な夫をいさめる素敵でかしこい母』をテンプレで演じさせるために長髪にして、おかげでキャラが変になった」という鋭い分析もありました。

新津ちせさんは、そうした批判の対象ではなく、むしろ「新津ちせちゃん、かわいい。女らしくなりましたね」と成長を喜ぶ声も多く聞かれました。しかし、「あのクセの強過ぎる表情が変わらない」「なんか臭そうにしゃべる感じ」といった演技への批評もあり、子役から成長する過程での演技スタイルの変化も課題として残されているようです。

『おむすび』の放送は残り少なくなり、新津ちせさん演じる花の活躍シーンも限られたものになるでしょう。それでも、「ちびひなた」の成長した姿を見られたことは、朝ドラファンにとって嬉しい出来事だったのではないでしょうか。

視聴者からは「慣れる頃には最終回」という声もありましたが、限られた出演期間の中でも、新津ちせさんの演技が『おむすび』の終盤を彩る一要素となることを期待したいと思います。そして、彼女の今後の活躍にも注目が集まることでしょう。

物語のクライマックスに現れた真紀ちゃん似の少女が投げかける新たな謎

NHK連続テレビ小説『おむすび』の終盤、物語に新たな展開をもたらしたのが栄養失調で結の病院に運ばれてきた15歳の少女、田原詩(うた)の存在です。この少女は、結の姉・歩の親友で阪神・淡路大震災で亡くなった渡辺真紀によく似ていたという設定で物語に登場しました。

詩は栄養失調で運ばれてきた身元不明の少女として描かれ、彼女が一切食事を取らない様子に結たちは頭を悩ませます。後に明らかになったのは、詩が8歳の時に両親を事故で亡くし、児童養護施設で育ったという背景でした。

視聴者はこの展開に驚き、SNSでは「真紀ちゃん転生」「真紀ちゃんそっくり」「真紀ちゃんに激似」「生まれかわりかな」「あれ?真紀ちゃん?」「真紀ちゃんに似てるわ」「真紀ちゃん2号」「生き写し」という反応があふれました。

さらに興味深いのは、この真紀ちゃん似の少女・詩役と、過去に登場した真紀役を同じ女優・大島美優さんが演じているという点です。真紀と詩を同一人物が演じることで、二人の類似性をより印象付ける演出となりました。

この展開は、『おむすび』のラストに向けてどのような意味を持つのでしょうか。視聴者からは様々な予想が飛び交っています。

「詩がナベさんの養女になればみんなハッピー。あ、我ながら安易な展開を思い付いたと思ったが、本当にそうなりそうで怖い。両親が既に他界という設定といい」という意見や、「ナベベの年齢が分からないけど25で真紀ちゃん生まれて15で震災で亡くしてそこから30年だとざっくり70歳前後、再婚もせずに詩ちゃんを引き取るのはちょっと無理がありそうなので、歩が引き取るのかなあ」といった予測も出ています。

また、「ナベベと歩が結婚して引き取るのかも!」という大胆な予想もありましたが、これに対しては「さすがに佑馬がかわいそう」と歩の現在のパートナー・佑馬への配慮を示す声も。

物語のテーマである「結ぶ」ということを考えると、詩の登場は震災で断ち切られた真紀との縁を再び結び直すような象徴的な意味を持っているのかもしれません。真紀を失った悲しみを抱えてきたナベさんや歩にとって、詩との出会いは過去の傷を癒す機会となる可能性があります。

しかし、視聴者の中には「この最終回近い時期に真紀ちゃんそっくりさんを出してきて何をするつもりなんだろう?」と疑問を呈する声や、「ここで真紀ちゃんに激似の少女の登場ってありですかね?」と違和感を訴える意見も見られました。

詩の登場が物語にもたらす展開について、さらに興味深い考察もありました。「歩のギャルマインドの源流はまきちゃん。それが詩ちゃんに引き継がれていくってことなのかな」というもので、これは物語が大切にしてきた「ギャルマインド」というテーマの継承を示唆しています。

また、文学的な解釈として「光源氏の憧れの藤壺に似てる少女の紫の上も、実は藤壺の血縁だった(だから似てる)し。ナベさんの奥さんは、米田ママみたいに家族に勘当された家出少女か駆け落ちで、ナベさんの奥さんの実家との付き合いはなくて知らないけど、実はナベ妻の兄弟姉妹の子供が詩の親」という複雑な血縁関係を予想する声もありました。

しかし、現実的な視点からは「現実問題として、15歳の女子を血縁関係のない独身のナベさんが引き取ることはありえない」と指摘する声も。

このように、視聴者はそれぞれの立場から詩の登場の意味や今後の展開を予測し、最終回に向けての期待や懸念を抱いています。ラスト間近の展開としては安易だという批判もある一方で、これまでの物語の伏線を回収する意味のある展開になる可能性も秘めています。

真紀ちゃん似の少女・詩の登場は、『おむすび』の終盤に新たな謎を投げかけ、視聴者の関心を再び引き寄せる効果をもたらしました。彼女の存在が物語のラストにどのような意味を持つのか、最終回まで視聴者の想像力を刺激し続けることでしょう。

右肩下がりの視聴率が示す「おむすび」の課題と朝ドラの未来

NHK連続テレビ小説『おむすび』は、橋本環奈さん主演で2023年9月30日から放送が始まりました。初回は高い期待を集め、瞬間最高視聴率16.8%、第1週の平均視聴率は16.12%という好スタートを切りました。これは『ブギウギ』や『虎に翼』の初週レベルで、『カムカムエヴリバディ』(15.52%)や『らんまん』(15.42%)の初週よりも高い数字でした。

しかし、その後の視聴率は「経時的に見事な規則的右肩下がり」と形容されるほど一貫して低下していきました。1月6日の第66話では13.73%となり、『つばさ』を抜いて暫定歴代ブービーとなり、2月10日の第91話では13.43%まで下降し、『ウェルかめ』を抜いて暫定歴代単独最下位となってしまいました。3月13日の第114話では13.2%を下回るという厳しい結果となりました。

第23週(3月10日〜14日)の平均視聴率は12.1%で、これは第21週の12.0%に次ぐ低さでした。ただし第21週は休日があり、その日に10.7%という突出して低い数字が出ていたため、休日のない週だけで比較すると第23週が最も低い視聴率となり、長期の視聴率低下傾向が止まっていない状況です。

第115回の平均世帯視聴率は12.3%、平均個人視聴率は7.0%と報告されており、最終的な全話平均は13.2%程度になるのではないかと予想されています。視聴者の中には「今後の視聴率の見どころは、あと10回の中で13%台に復帰する回はあるのかぐらい」「20日の祝日に、ついに視聴率一桁台になるのかに注目」といった冷ややかな見方もあります。

では、なぜ『おむすび』の視聴率は低迷したのでしょうか。視聴者のコメントからいくつかの要因が浮かび上がってきます。

まず指摘されるのが、物語構成の問題です。「ダイジェスト感の強さ」「時間ワープの多用」「重要なストーリーが飛ばされる」といった批判が多く見られました。特に主人公・結が管理栄養士になる過程や新人時代の描写がなく、いきなり4年目や9年目から物語が再開するなど、キャラクターの成長を丁寧に描ききれていないと感じた視聴者が多かったようです。

また、「全体的に浅く、薄く、狭い内容」「行き当たりばったりで、先が読める展開」「ディテールがなく、職業や仕事へのリスペクトが全く感じられない」といった脚本への批判も目立ちました。

さらに、主演の橋本環奈さんのスケジュール問題も視聴率低下の一因かもしれません。「主演がダブルブッキングのような形での朝ドラなんて前代未聞」「主演都合のシナリオではなく、視聴者が感情移入出来るような朝ドラを制作して欲しい」といった声が聞かれました。

テーマ設定についても、「ごく一部にしか受け入れられないギャル文化と、ハッキリ言って憧れの職業とまでは言えない栄養士。これを2本の柱にするなんて始めから無理があった」という分析があります。また「栄養士という設定も多忙でスケジュールとれない人を主役に据えた事も失敗」という指摘もありました。

一方で、前作・次作との比較も視聴率に影響を与えた可能性があります。「不運ですが、過去の名作が前後に放映され、比較されたことも、内容のなさが露呈された」という声があるように、再放送されている『カムカムエヴリバディ』との比較や、次回作への期待感も視聴率に影響したかもしれません。実際、「今からあんぱんが待ち遠しくてたまらない。駄作の次は名作が多いからね」という次回作『あんぱん』への期待を示すコメントも見られました。

しかし、『おむすび』への批判は単なるアンチ行為ではなく、「これだけおむすびが批判されているのはただのアンチではなく朝ドラを愛するが故の批判だなと思っています。それだけ真剣にドラマを見ているという事」という声もあります。視聴者は朝ドラに対して高い期待を持っており、その期待に応えられなかったことへの失望が批判となって表れたとも言えるでしょう。

視聴率は低迷していますが、「最後まで見続けますよ!で、忍耐力を身につけます!」「だいぶ雑になってきた。近年の朝ドラはオリジナルが面白くない。成功した漫画ばかりドラマ化され、脚本家の力量が落ちてるのかな。漫画原作ならファンは脚本下手でも見るし。次の朝ドラ2作品は実話ベースなので期待」といった、朝ドラへの愛情を感じさせるコメントもあります。

『おむすび』の視聴率低迷は、朝ドラ制作における重要な教訓を残しました。原作の有無、キャスティング、脚本の深さ、テーマ設定の普遍性など、様々な要素がドラマの成功に影響することを改めて認識させたのです。

次回作『あんぱん』は実話ベースということで期待も高まっています。『おむすび』での経験を活かし、視聴者の期待に応える作品となることを願いたいと思います。そして『おむすび』自体も、残り少ない放送回で視聴者に満足のいくラストを迎えられるよう、物語が締めくくられることを期待しています。

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