視聴者が語る『おむすび』考察―誰が本当の主人公だったのか?

「米田家の呪い」最大の発動?歩が詩を引き取る決断

NHK連続テレビ小説『おむすび』が最終週を迎え、残り2話となった26日の放送で、視聴者の予想を超える展開が訪れました。橋本環奈演じるヒロイン・結の姉である歩(仲里依紗)が、自立援助ホームに入っていた少女・詩(大島美優)を引き取る決断をしたのです。

「未成年後見人っていう制度があるの。18歳まで面倒を見て親代わりになるって」と歩が結に説明するシーンでは、「ここにきて米田家の呪いが発動するとはね」と笑う歩の表情に、これまでの人生経験から得た強さと優しさが表れていました。

米田家で代々受け継がれてきたとされる「困っている人を見過ごせない」という”呪い”は、これまでも作中でたびたび言及されてきました。しかし今回の決断は、一時的な手助けではなく、一人の少女の人生に深く関わることを意味します。結も「これは今までの人助けとは違う」「詩ちゃんの人生を背負うことになる」と姉に強く忠告します。

だからこそ視聴者からは「お姉ちゃんの決断素晴らしいカッコいい」「歩の気持ちわかる」という共感の声がある一方で、「歩にはいきなりハードルが高すぎる」「養育環境大丈夫?」といった心配の声も寄せられています。

特に注目すべきは、結が「もしかして…詩ちゃんが真紀ちゃんに似とうけん?そういう気持ちで決めたんやったらやめた方が良い」と指摘したことです。これに対し歩は「真紀ちゃんは関係ない」と否定しますが、震災で亡くなった友人・真紀との類似性を感じていることは否めません。

視聴者からは「そもそも、詩ちゃんの鏡が姉のアパレルブランドの物だった。お姉ちゃんに直してもらおう。の流れから紹介したのはそちらだよね」「詩の入院中は何故か必要以上に関わって児童施設の職員も最後にしか呼んでないのよね」といった指摘もあり、歩の行動の背景にある複雑な感情が透けて見えます。

歩の「取りあえず一緒に暮らしてうちの会社で働いて、詩が18歳になったら好きにさせる」という言葉には、自身の波乱万丈の人生経験が反映されているようです。かつてギャルとして生きた歩は、様々な人との出会いに支えられながら自分の道を切り拓いてきました。その体験から、詩にも同じような機会を与えたいという思いが伝わってきます。

「米田家の呪い」は時に暴走しがちではありますが、人と人とを結ぶという点では、おむすびの名にふさわしい展開かもしれません。残り2話で、この重い決断がどのような結末を迎えるのか、視聴者の関心は高まっています。

多くの方が「血縁でもない独身女性が未成年後見人になることって、まずないと思いますが」「未成年後見人として引き取るってことは、成人年齢に達するまで保護者の役割を一緒にいるということ。しかも他者。よほどの覚悟がないとできないと思う」と現実的な懸念を示しています。しかし、ドラマという枠組みの中で、最終週にこそ相応しい大きな決断として描かれているのでしょう。

歩と詩の2人の関係性の変化は、すでに視聴者の心を掴んでいます。「詩ちゃんが美味しそうに食べてるだけで泣けるよ」「仲里依紗さんのセリフって本当に情感がこもってる。じゃあどこに行けばいいの!?と言うの聞いて胸がズキズキした」といった感想からは、演じる仲里依紗の表現力の高さと、この物語に寄せる視聴者の感情が伝わってきます。

子育て論を展開する結に視聴者から厳しい声

26日放送の『おむすび』第123話で、視聴者の間で最も話題となったのは、ヒロイン・結(橋本環奈)が姉・歩(仲里依紗)に向けて語った子育て論でした。歩が詩(大島美優)を引き取りたいと伝えた際、結は「お姉ちゃんはこれから、詩ちゃんの人生を背負うことになるんよ。大袈裟やないよ。子どもを育てるって、そういうことやけん」と諭します。

しかし、この結のセリフに対し、Xでは「子育ては大変みたいな事言ってたが、それをおまえが言うか」「結が母親論語ったところで、これまで全然母親やってるところ見てないから説得力に欠ける…」「結さん偉そうに言ってるけどあんた子育て翔也に丸投げだったやん?」など、厳しい声が相次ぎました。

視聴者がこのように反応したのには理由があります。これまでの『おむすび』では、結には花というひとり娘がいるものの、子育ての大変さや母娘の絆を描いた場面はほとんど描かれてきませんでした。結は病院での管理栄養士の仕事に忙しく、花のサッカーの相手など、育児は主に夫の翔也(佐野優斗)が担ってきたというのが、多くの視聴者のイメージとなっています。

さらに視聴者からは「出産シーンは”ワープ”ですっ飛ばされ、結が赤ちゃんを抱っこしたり、あやしたりするシーンもほとんど見られませんでした」という指摘もあります。ドラマの中で結の妊娠・出産はナレーションで簡単に触れられただけで、子育ての苦労や喜びを描く場面は省略されてきたのです。

「そんなヒロインに言われても、説得力がないという声があるのも仕方ないでしょう」と芸能記者も語るように、結の言葉と実際の描写のギャップが視聴者の違和感を生み出しています。

「月曜日、結が『わかるよ、お母さんやもん』っていう台詞を言ってましたが、取ってつけたような感じ凄かった。散々母親にみえないって言われてたから、無理やりまた台詞で言わせたんだなと」という声も上がっており、脚本の不自然さを指摘する意見も少なくありません。

特に最終週に入ってから、急に結に子育て論を展開させたことで、これまでの描写との整合性が取れず、かえって「おまいう(お前が言うか)」といった反感を買う結果となりました。

「主人公の出産、育児シーンがほとんど出なかった『おむすび』。娘2人を育ててきた両親が、人様を養子にすることの大変さを語るなら説得力あるけど、ずっと栄養士さんやっていて子育ては旦那さんにおまかせっきりの主人公が語るのは…」というコメントは、多くの視聴者の感情を代弁しています。

また「見えてないところでやってる設定なんだろうけど、あまりに子育てシーンが無さすぎるから、突っ込まれるのも当たり前」という意見も。ドラマの演出上、すべての日常を描くことはできませんが、子育てという重要なテーマを扱うならば、もう少し丁寧な描写が必要だったのではないかという指摘です。

「コロナの時もニュース映像とかドキュメンタリーで見たかも、みたいな場面ばかり。そんなんじゃなくて、コロナで突然の休校になり大変な思いになる親や子供とか、コロナで行事がどんどん無くなる子どもを不憫に思う親心とか。花ちゃんなんてサッカーの試合も練習も随分と潰れたんじゃないの?その辺を観たかったよ」という意見は、単に子育てシーンの不足だけでなく、社会的出来事と家族の関わりという観点からも物語に深みが欠けていたことを示しています。

前作の朝ドラとの比較も見られました。「前作の寅ちゃんは、一生懸命仕事に打ち込んでいて、娘のことは全然分かっていませんでしたよね。兄嫁や弟に指摘され、葛藤していました。それで新潟で娘と暮らすことになったいきさつなど丁寧に描かれていました。結は、仕事面ではなぜか医者よりもえらそうだし、家庭では翔也に丸投げ。子育てを語っても反感しかわかなかったです」というコメントは、キャラクターの成長過程の描き方の違いを浮き彫りにしています。

結局、「子育てについては手抜き&スルーのし放題じゃなかった…?で、最終週に来たら子育てでウンチクを並べるんだから視聴者さんの多くも違和感しかないだろう」という感想に象徴されるように、物語の整合性の欠如が視聴者の共感を得られない結果となってしまったようです。

最終週で明らかになった姉妹の演技力の差

最終週を迎えた『おむすび』の第123話では、姉・歩(仲里依紗)と妹・結(橋本環奈)の対立シーンが描かれ、ふたりの演技力の差が際立つ場面となりました。視聴者からは「歩と結の話し合いの場面、歩の熱量が高いのに結が全く受け止められていませんでした。歩の表情が刻一刻と変わるのに、結は鉄仮面の如き無表情」「仲里依紗さんのセリフって本当に情感がこもってる」といった感想が寄せられています。

とりわけ注目を集めたのは、歩が詩を引き取る決断を結に伝える場面です。歩が「じゃあどこに行けばいいの!?」と感情をあらわにするシーンに対して、「仲里依紗さんのセリフって本当に情感がこもってる。じゃあどこに行けばいいの!?と言うの聞いて胸がズキズキした。こんなの聞いたら泣いちゃう」「橋本環奈が涙目になっていたけど、ストーリーではなく、仲里依紗の演技に圧倒されている涙にみえました」といった反応がありました。

仲里依紗の演技については「熱量を感じたし、しっかりと役に入り込んでるなっていうのを感じた」「歩の方が、悩んで考えて…人物を生きている」など高評価が多く、「歩と詩のシーンは良かった」「歩と詩の2人のシーンで視聴者の涙を誘った」という声も。対照的に「橋本環奈は…。ポンコツなのかと思ったわ」「対照的に橋本環奈は鉄仮面の如き無表情」といった厳しい評価も見られました。

この演技力の違いが明確になったことで、「歩さんと詩さんとの間の『生き方』なので、結がでしゃばって、他人の人生や生き方に口出すのは、疑問が残る今回でした」という視点も生まれました。また「歩と詩の優しさに詩がようやく心を開き明るくなった。結は最後まで心を結ぶことをしなかった」という指摘もあります。

本来ならヒロインである結の物語であるはずが、姉の歩の方が視聴者の共感を得ている状況に、「これっていつもだったら主人公か主人公の子供が行う行為では?そして周りの人が心配してって流れ。今日は主人公とお姉ちゃんがすっかり交代したような気がして見ちゃった。後2日で主役を取り戻せるか?」という疑問の声も上がっています。

さらに、病院シーンでの結の演技についても「あのクリップファイルむねで抱え込むポーズでヒロインの時間が止まっている感じがします」といった感想があり、物語の中での役割と演技の両面で歩と結の違いが浮き彫りになっていると言えるでしょう。

視聴者の中には「結局結の物語じゃなく歩の物語の方が良かったと思う」「高校生になったら急に震災で亡くなった友達の憧れのギャルになって博多のギャルを仕切りその後波瀾万丈!!この歳までギャル精神を無くさず自分のブランドを立ち上げた この方がドラマに視聴者が惹き込まれるドラマになったのではないかな?」といった意見も。

「歩がユウマ以外に結婚するとしたらユウマ以外に無いよね?」「なべさんと歩が結婚して詩ちゃんの『未成年後見人』になりましょう!さすればハッピー・エンドですね」といったように、歩中心のエンディングを望む声も少なくありません。

最終回に向けて、「ラスト2話でこの話のとっ散らかしぶりはなんなん。もっと主要キャラを労い大円団で終わるのかと思いきや」「起承転結とか関係ないんだねこの脚本家さんは」といった声もあり、物語の収束の仕方にも注目が集まっています。

「この朝ドラでわかったことがあります。橋本環奈さんは演技力がない、橋本環奈さんはメディアが騒ぐほどの人気が実はなかった」といった厳しい意見も見られますが、「橋本環奈さんは確かに演技派とまでは言えませんが、もし演技派の人気女優がやったところでこのドラマの評価は変わらないと思います」という擁護の声もあります。

残り2話、歩と詩の物語、そして結の物語がどのように結ばれていくのか、視聴者の関心は高まっています。

真のヒロインは仲里依紗?歩の物語に変わった『おむすび』

最終週を迎えた『おむすび』は、当初はヒロイン・結(橋本環奈)の成長物語として始まりましたが、物語が進むにつれ、視聴者の間で「真のヒロインは歩(仲里依紗)ではないか」という声が高まっています。特に第123話で歩が詩(大島美優)を引き取る決断をする場面は、多くの視聴者の心を動かし、「この歩の熱演、堂々たる主役だった」という評価を集めました。

「もしかして、この朝ドラの真のヒロインは歩なのでは?」「これはもう最初から姉、歩の話だけで良かったと思う。結の管理栄養士より余程面白かった」「米田家の呪いは全部歩が持っていった感がある」など、本来の主役である結よりも、姉の歩に感情移入する視聴者が増えている状況です。

実際、ここ最終週の展開では、結よりも歩の方がストーリーの推進力となっています。「歩が詩を見つめるまなざしは主人公よりもよっぽど母性を感じました」という感想や、「歩と詩の2人のシーンは良かった」といった声は、歩のキャラクターが視聴者にとってより魅力的に映っていることを示しています。

視聴者からは「結局結の物語じゃなく歩の物語の方が良かったと思う 高校生になったら急に震災で亡くなった友達の憧れのギャルになって博多のギャルを仕切りその後波瀾万丈!! この歳までギャル精神を無くさず自分のブランドを立ち上げた この方がドラマに視聴者が惹き込まれるドラマになったのではないかな?」といった意見も。歩の波乱万丈な人生そのものが、より魅力的な物語になっていたのではないかという指摘です。

「週間最高視聴率が高校のギャル時代(約1ヶ月)だった」という事実も、視聴者が望んでいたのはヒロインの職業的成功よりも、人間的な成長や感情の機微を描いた物語だったのかもしれないという疑問を投げかけています。

また「歩と詩の物語に視聴者の心が寄り添っていくのは、演技力の差もあるかもしれない」という声もあります。「仲里依紗さんのセリフって本当に情感がこもってる」「歩の表情が刻一刻と変わる」という評価に対し、結の演技は「鉄仮面の如き無表情」と対比的に描かれることが少なくありません。

「一週間ヒロイン抜きの週が一番面白かった」という指摘や、「ヒロインを嫌われ役で終わらせるつもりかな?」という疑問も、この作品における主役の位置づけの不安定さを表しています。

物語の構成についても「ギャル精神についての話だったはずなのに、主人公が栄養士になって震災やコロナまで描いて、最後は姉が女の子を引き取る話になった」という流れの唐突さを指摘する声や、「震災からコロナ禍まで、余すこと無く日本を襲った未曾有の悲劇も、全く上滑りしただけだし、そもそも姉や靴職人さんの震災で受けたトラウマからの復活ぶりが見応えあり過ぎで、一体誰が主人公のドラマか分からなかった」という混乱も見られます。

制作サイドの意図について「どうしても橋本環奈を使いたくてたまらなくて無理難題言う制作陣への当て付けで脚本家がわざと結をムカつくキャラにしたのでは?」「このドラマってもともとは歩が主演のストーリーじゃなかったんだろうか。それを橋本環奈を主役にするために脚本をねじ曲げたんじゃないかと勘ぐってしまう」という憶測まで飛び交う状況は、視聴者の混乱を表しています。

「米田家の呪いは時に暴走しがちだけど、人と人とを結ぶという点では、おむすびの名にふさわしい」という評価がある一方で、「結は最後まで心を結ぶことをしなかった」という厳しい意見も。物語のタイトルである「おむすび」の意味が、ヒロインではなく姉の歩によって体現されているという皮肉な結果となっているようです。

残り僅かな放送回で、物語はどのような結末を迎えるのでしょうか。「明日には、『あれから3年がたち、詩が18歳になりました』っていうナレーションが聞こえる気がする」「最終回はみんなでパラパラ踊って大円団!」など、様々な予想が飛び交っています。

予想される最終回について「金曜日の最後には『米田家の戦いはこれからだ!おむすびの次回作をお楽しみください』で終わるんやろ」という冗談も飛び交う中、「もうナベべと歩が結婚して詩を養女にすれば?」「続きは劇場で!同時上映 ナベベ放浪記」といった”歩主体”のハッピーエンドを望む声も少なくありません。

これだけ歩の物語に視聴者の目が向いてしまった『おむすび』ですが、最終回で結がどのように主役としての存在感を取り戻すのか、あるいは結と歩の物語がどのように「結ばれる」のか、ラストに注目が集まっています。

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