子役たちの心温まる演技が視聴者の心を掴む
のぶ役の永瀬ゆずなちゃんと嵩役の木村優来くんの演技が、多くの視聴者の心を温めています。第7話では特に、お弁当を持ってこなかったのぶに対して、嵩が自分のお弁当を分け与えるシーンが印象的でした。のぶがあっさりとお弁当を食べ始めると、「そういうことは食べる前に言うものだよ」と嵩がツッコミを入れる場面は、二人の関係性の変化を自然に表現していて素晴らしかったです。
「嵩とのぶを演じる子供たちはどうしてこんなに惹き付けるんだろう」という視聴者のコメントにあるように、この子役たちの演技力は圧倒的です。彼らの表情や仕草が、画面からひしひしと伝わってきます。のぶが食事を我慢する姿、自分のお弁当を差し出す嵩の優しさ、そして嵩が膝に置いた手を握り、食べたいのを我慢しているように見える細かな演技も見逃せません。
またこの作品では、子役たちがただ可愛いだけでなく、それぞれの役柄の背景にある複雑な感情を表現しています。父を亡くしたのぶと、母に見捨てられた嵩という二人の境遇が似ていることから、互いに寄り添う姿が徐々に描かれていくのも見どころです。「この関係性が物語の主軸になるんだろう」という視聴者の声もあるように、二人の関係性の変化が今後の物語の核となっていくことでしょう。
「心配事があっても嵩のお弁当を遠慮なく食べるのぶの屈託のないところに大物感を感じますね」というコメントにあるように、のぶの素直さと力強さも魅力的です。彼女のパワフルな性格は、将来のドキンちゃんのモデルとなる片鱗を感じさせると指摘する視聴者もいます。
「大人みんな子供に優しいから安心して見ていられる」というコメントにもあるように、子役たちと大人たちの絶妙な掛け合いも見どころの一つです。特に阿部サダヲ演じる草吉と子供たちとの関係性は、視聴者に「マルモのおきて」を思い起こさせるような安心感を与えています。

釜次のケガが朝田家を窮地に追い込む展開
第7話では、吉田鋼太郎さん演じる朝田釜次が右腕を骨折し、全治3ヶ月の診断を受けるという大きな出来事が起こりました。石屋の主人である釜次がケガをしたことで、朝田家の生活は一気に厳しくなります。羽多子の内職の仕事もなくなり、米びつをのぞく羽多子とくらの不安そうな表情からは、家族の窮状が伝わってきます。
このピンチに際して、原豪(細田佳央太)は「親方、わしをクビにしてください!」「わし、大飯食らいやき…」と、釜次のケガの責任を感じて自ら身を引こうとします。この豪の姿に、多くの視聴者は心を打たれました。「豪くんが責任を取って辞めるという事に対して語気を荒げる釜次さんに優しさを感じます」というコメントにあるように、釜次の厳しさの中にある優しさも垣間見えるシーンとなっています。
困窮する朝田家を何とかしようと考えたのぶは、草吉にあんぱんを焼いてもらって売るという提案をします。しかし、釜次は猛反対。この対立は、世代間の価値観の違いを感じさせると同時に、釜次の頑固さとプライドの高さを表現しています。
視聴者からは「結太郎が亡くなってからそんなに経っていないが、朝田家には米はほとんどない。慣れない株に手を出し株価急落で大損したわけでもないのに、さすがに無理がある」といった指摘もありますが、当時の暮らしの厳しさを反映した設定とも言えるでしょう。
あるコメントでは「釜くらい・・とか言うと怒られちゃうかも知れないけれど石屋の知恵でパンを焼く釜造ってヤムオジサンからおかぁちゃんがパン作りを伝授して頑張って貰いたいです」と、この窮地が朝田家の新たな展開につながることを期待する声も見られます。釜次のケガという災難が、のちのあんぱん作りという新たな道を開くきっかけになるのではないかという期待が高まっています。
草吉(ヤムおんちゃん)の人間味あふれる人物像
阿部サダヲさん演じる屋村草吉、通称「ヤムおんちゃん」は、第7話で特に印象的な存在感を放ちました。彼の複雑な人物像は、視聴者から「草吉さんは良い人なのかどうかまだハッキリと分かりませんが、子供達に社会勉強をさせているようにも感じますね」というコメントに表れているように、単純な「いい人」ではない奥深さを持っています。
ヤムおんちゃんは、のぶの必死の説得に一度は「人生はな、思い通りにはならないもんなんだ」と言って去りますが、汽車に乗ったはずが戻ってきて、彼女の願いを一回だけ叶えると約束します。「優しい。けど、いい人ではないw」「6割wぼったくりw」「悪者になり切れなかった!だから、ヤムおんちゃんのあんぱんは美味しいんやな」といった視聴者のコメントは、草吉のキャラクターの多面性をよく捉えています。
「切符代を無駄にして、のぶちゃんたちを助けてくれるんだね」という声からは、彼の行動に垣間見える優しさへの共感が感じられます。また、「子供には、とことん優しいヤムおんちゃん」「でも、子供だからとお茶を濁したり、何でも言うなりになるわけではないんですよね」というコメントにあるように、子供たちに対して特別な接し方をする彼の姿には、未来のジャムおじさんを彷彿とさせるものがあります。
「例え子供であっても、同じ目線で対等に向き合うのがヤムおんちゃん」「商売には算盤勘定が必要だということを、ちゃんと教えてくれる」という指摘は、彼が単なる子供好きではなく、子供たちを一人の人間として尊重し、時には厳しい現実も教えていく人物であることを示しています。これは「のぶちゃんのお父さんが亡くなった時も、嵩君にかけたのはその場しのぎの慰めなどではなく『たったひとりで生まれて、たったひとりで死んでいく 人間て、そういうもんだ』という言葉だった」というエピソードにも表れています。
「シアワセさん今日は」というコメントにあるように、草吉のあんぱんが朝田家にもたらした希望は、物語の重要な転換点となりそうです。江口のりこさんが語った「阿部サダヲさんはムチャクチャ優しい助けてくれる人だけど、決していい人ではない」という言葉が、まさにヤムおんちゃんの複雑な人物像を言い表しているようです。
「あさイチ」での朝ドラ受けが物語を盛り上げる
NHK『あさイチ』で行われる恒例の「朝ドラ受け」も、視聴者にとって『あんぱん』を楽しむ重要な要素となっています。博多華丸・大吉と鈴木奈穂子アナウンサーによる朝ドラの感想コーナーは、ドラマの余韻を楽しむだけでなく、視聴者が見逃したポイントや新たな視点を提供してくれる場としても親しまれています。
第7話の朝ドラ受けでは、ヤムおんちゃんが戻ってきたシーンに対して、華丸が「イエーイ!うれしい。やったー」と言って拍手し、大吉も拍手。鈴木アナも「戻ってきてくれてよかったです」と笑顔で拍手するなど、視聴者と同じ気持ちを共有する様子が見られました。大吉の「いいおんちゃんです。ヤムおんちゃんは」という言葉や、華丸の「いいおんちゃん。ちょっとじらしてね」という反応からは、草吉の人間味あふれる人物像への共感が伝わってきます。
また、草吉が大事そうに抱えていたつぼについての考察も話題になりました。「あのつぼは何だろうね。大事そうに抱えて」と大吉が注目すると、鈴木アナは「イースト菌ですかね」と答え、大吉も「私はあんこだと思っていたんですよ。でも考えたらそうだなと思って。今、イースト菌説…」と語りました。これに対して華丸が「イースト菌は、ああやって運ぶもんなんですか」と質問する場面では、視聴者も同じような疑問を持っていたことでしょう。
「先週からあの壺、気になってました。MCお三方は今日気付いたのかな?先週金曜日せっかくプレミアムトークで来られたんだから、聞いて欲しかったなぁ。私もイースト菌だと思ってるけど(酒種かも)」という視聴者のコメントからは、朝ドラ受けで取り上げられるトピックに対する関心の高さがうかがえます。
「朝ドラ受けで鈴木アナのにこにこ笑顔が見れてよかった」というコメントもあり、朝ドラ受け自体も視聴者にとって楽しみの一つになっていることがわかります。「自分は壺に気づかなかったので朝ドラ受けがうまく話を補ってくれてありがたい」という声からは、朝ドラ受けが物語の理解を深める役割も果たしていることが伝わってきます。
「そういえばこの人たち、けっこう長く頑張っているね」と家族が華丸大吉さんのことを褒めていたという視聴者のエピソードからは、MCたちも『あんぱん』の世界と共に、多くの家庭に受け入れられていることがわかります。
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